スプリングS2024を過去の傾向から徹底分析!出走予定馬とレース展開を紹介
今回は、2024年3月17日に中山競馬場で行われるスプリングステークス(G2)についてポイントをまとめましたのでご紹介します。
少し先週の振り返りを。
先週のフィリーズレビューは11番人気エトヴプレがスタートから先手を取り、ハイペースながらも1番人気のコラソンビートの追撃を凌ぎきり優勝。直線向いた時は、コラソンビートがエトヴプレを捉えるだけという感じでしたが、差しきれませんでした。そして3着は12番人気のセシリエプラージュ。過去10年で2番人気の複勝率は90%でしたが、2番人気バウンシーステップは3着とクビ差の4着でした。
レースとしてはエトヴプレとコラソンビート以外の先行勢は潰れました。なのでいかにエトヴプレがかなり強い競馬をしたかがわかるでしょう。これでエトヴプレ、コラソンビート、セシリエプラージェは桜花賞への優先出走権が与えられました。
エトヴプレは桜花賞では1F延長となりますが、ちょっと長いという印象です。コラソンビートも本場では上積みがあるでしょうし、本番での巻き返しに期待です。
馬券はコラソンビート軸でしたが2列目が抜け。3列目に1、3着の2頭を買ってましたのでタテ目でした。。
ゲットできたのは単勝のみとなりました。
的中は的中ではありますが。。。んーという感じ。今週はスッキリ馬券を当てていきたいと思います。
本記事では、出走馬確定後に競馬予想20年筆者の独自予想とレース展望も公開します。
週末のメインレースの予想に悩んでいる方は是非最後までご覧ください。
競馬予想家。『たんぷくの当たる無料競馬予想』管理人。 緻密なデータ分析と有力馬診断には定評があり、Twitterのフォロワーは21,000人を超える。 過去には8度のトリプル馬単の的中を記録し、現在はnetkeibaでもウマい馬券の予想家として活躍中。 Youtubeチャンネル『地方競馬予想「たんぷく」』やnoteでも予想を提供するなど幅広く活動している。 小学生の頃からダビスタにハマった、根っからの競馬好き。好きなコンビはグラスワンダーと的場均騎手。
スプリングステークスとは?開催概要とコースについて紹介
スプリングステークスは今年で73回を迎え、3着までに皐月賞の優先出走権が与えられます。
※以下、スプリングステークスの競走条件と賞金の詳細です。
競争条件 | 賞金 |
---|---|
サラ系3歳牡馬・牝馬 | 1着 5,400万円 |
JRA所属馬 | 2着 2,200万円 |
地方競馬所属馬(2歳G1優勝、3歳芝重賞優勝馬。その他は2頭まで) | 3着 1,400万円 |
外国調教馬(優先出走) | 4着 810万円 |
勝ち馬の賞金は5,400万円。3歳牡馬クラシックのトライアルG2は全てこの賞金となります。
スプリングステークスのコース特徴
スプリングステークスは中山競馬場の芝コース、右回り1,800m(内回り)で行われます。
中山競馬場の内回りコースを使い、スタート地点は最後の直線の坂途中からのスタートとなります。スタートからまさに馬力がいるコースとなります。坂を登り、ゴールまで70mほぼ平坦を走りゴールを過ぎてから2コーナー手前まで再び上り坂、あとは最後の直線の急坂までは基本下っていくコースとなります
そしてゴール前残り180メートルから残り70メートル地点にかけて設けられている上り坂の高低差は2.2メートル!最大勾配は2.24%となっており、JRA全10競馬場の中で場最大。JRAの競馬場でで一番キツイ坂となります。
平坦な1800mと比べるととてつもなくタフなコースとなっております。
平坦コースで実績を上げて、中山や阪神競馬場で平坦コースよりパフォーマンスを落としている馬はそのまま割引となります。
また内回りコースとなるので3、4コーナーのカーブは少しキツめのコースとなり差し馬、追込み馬は上がっていくときに加速しにくいコースですし、外に振られやすいコースとなります。
最後の直線は310mしかないので、差し馬が4コーナーで内に包まれたり、上手く馬群を捌けないと脚を余して差し損ねるという事態が起きますので、騎手の判断力、力量もかなり重要なコースといえます。
スプリングステークス2024の出走登録馬
ここからは2024年3月13日現在、スプリングステークスへの出走が予定されている馬と特徴をご紹介します。
馬名 | 脚質 | 血統(父・母) | 馬年齢 |
---|---|---|---|
アレグロブリランテ | 先行 | ディープブリランテ センティナリー | 牡3歳 |
ウォーターリヒト | 差し | ドレフォン ウォーターピオニー | 牡3歳 |
コスモブッドレア | 先行 | ゴールドシップ コスモバタフライ | 牡3歳 |
シックスペンス | 先行 | キズナ フィンレイズラッキーチャーム | 牡3歳 |
ジュンゴールド | 差し | エピファネイア ジュントップヒトミ | 牡3歳 |
ジューンテイク | 差し | キズナ アドマイヤサブリナ | 牡3歳 |
スティンガーグラス | 先行 | キズナ ライフフォーセール | 牡3歳 |
チャンネルトンネル | 差し | グレーターロンドン ギャルソンヌ | 牡3歳 |
ドリーミングアップ | 差し | エピファネイア ジュデッカ | 牡3歳 |
ブエナオンダ | 差し | リオンディーズ オーサムウインド | 牡3歳 |
ペッレグリーニ | 先行 | レイデオロ チャーチクワイア | 牡3歳 |
メイショウタバル | 先行 | ゴールドシップ メイショウツバクロ | 牡3歳 |
ルカランフィースト | 差し | イスラボニータ ゴージャスランチ | 牡3歳 |
ログラール | 差し | モーリス ディアデラマドレ | 牡3歳 |
コスモブッドレア
前走は京成杯3着。勝ち馬ダノンデサイルの0.1秒差。デビュー時の体重は460キロでしたが、前走は482キロでまさに成長中です。過去4戦走っていますが、常に人気以上に結果を出しております。中山競馬場では2戦3着1回、4着一回。
枠順にもよりますが、この馬の真骨頂は粘り強さでしょう。今回も内枠を引いて先行して粘る競馬をして欲しいところ。デビュー以来、石川裕紀人騎手が騎乗しているのでこの馬の持ち味はわかっているでしょうから、優先出走権獲得に結果に期待します。
このままもし皐月賞に出走できればそこまで人気にならないでしょうし、皐月賞の穴馬として狙っていきたい1頭でもあります。
ルカランフィースト
前走は若竹賞1着。前走はスタートで少し後手を踏んで後方からの競馬。
不良馬でしたが最後の直線では大外を回して豪快に差し切り。最後の3Fは36.9秒で、最速。第2位の上がりが37.7秒なので2位上がりと0.8秒も違い、騎手の好判断もありましたが、かなり力が違った印象。
馬場が悪い時限定の馬かと思いきや、新馬戦では最後上がり3Fは33.6秒と速い脚も使えます。2戦目もラジオNIKKEI杯では大敗したものの、そこを無視すれば十分魅力的なパフォーマンスを見せているでしょう。
前走も今回と同じ中山芝1800mを経験しておりますし、今回は人気がそこまで高くならないでしょうから積極的に狙いたい1頭です。
ジュンゴールド
前走は京成杯を休み明けで1番人気で12着。デビューから新馬戦、紫菊賞の2連勝。その後休み明けで京成杯でした。
今回は叩き2走目。馬体はかなり褒められる馬体をしていて、いかにも走りそうな馬体であることは間違いなく、デビュー2連勝は伊達では無いです。
前走の大敗で今回は人気を落としそうですが、前走1番人気で大敗→次走人気を落として好走は競馬のよくあるパターンなので見限るのはまだ早いでしょう。
スプリングステークスの過去の優勝馬一覧
次の表は阪急杯の過去10年の優勝馬の一覧になります。
開催数 | 馬名 | 枠 | 脚質 | 血統(父・母) |
---|---|---|---|---|
第72回 | ベラジオオペラ | 2 | 差し | ロードカナロア エアルーティーン |
第71回 | ビーアストニッシド | 1 | 逃げ | アメリカンペイトリオット マオリオ |
第70回 | ヴィクティファルス | 8 | 差し | ハーツクライ ヴィルジニア |
第69回 | ガロアクリーク | 7 | 先行 | キンシャサノキセキ ゴールドレリック |
第68回 | エメラルファイト | 5 | 先行 | クロフネ セトウチソーラー |
第67回 | ステルヴィオ | 6 | 差し | ロードカナロア ラルケット |
第66回 | ウインブライト | 8 | 差し | ステイゴールド サマーエタニティ |
第65回 | マウントロブソン | 1 | 先行 | ディープインパクト ミスパスカリ |
第64回 | キタサンブラック | 1 | 逃げ | ブラックタイド シュガーハート |
第63回 | ロサギガンティア | 2 | 差し | フジキセキ ターフローズ |
過去10年の結果を見ると1〜3番人気が1頭も馬券に絡まなかったレースは1度もありません。
1〜3番人気のうち2頭が馬券圏内に入ったのは6回。
2桁人気が馬券に絡んだのは2019年の勝ち馬エメラルファイトの10番人気1回のみ。
トライアルレースなので荒れそうな印象はありますが、比較的人気馬が強い傾向にあるレースとなります。
上位人気は必ず馬券に絡んでいますので、上位人気を尊重しつつ9番人気の馬までで相手を探していくような馬券を組み立てていく必要がありそうです。
それでは今年はどのようなレース結果が予想されるのか、データを分析して傾向を探っていきたいと思います。
血統的側面
スプリングステークス 血統別ランキング-2024年最新版- |
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---|---|
RANK(回数) | 馬名 |
3回 |
|
3回 |
|
過去10年の血統を見てみると3回馬券に絡んでいる種牡馬がディープインパクトと、ロードカナロア産駒。しかしこの2頭の産駒の出走馬はいません。2回馬券に絡んでいる種牡馬はマツリダゴッホ、ハービンジャー、ステイゴールド、キングカメハメハ、ヴィクトワールピサがいましたが、こちらも今回出走はありませんでした。
過去1回馬券に絡んでいる種牡馬かつ今回出走馬がいる種牡馬は、エピファネイアのみ。
今回出走予定馬でエピファネイア産駒は、ジュンゴールド、ドリーミングアップ
脚質的側面
過去10年の脚質別データを紹介します。
脚質 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|
逃げ | 10.0% | 20.0% | 20.0% |
先行 | 8.1% | 21.6% | 32.4% |
差し | 12.2% | 22.0% | 31.7% |
追込 | 0.0% | 0.0% | 2.6% |
一番複勝率が良いのは先行馬で複勝率32.4%。一番複勝率が低いのは2.6%で追込み馬。
馬券に絡んだ回数を見ると逃げ馬は2頭、先行馬は12頭、差し馬は13頭、追込み馬は1頭となっており、傾向的には好位から中団位の位置取りが良さそうです。他のレースに比べて追込み馬の複勝率はかなり低く、追込み馬は軽視で良いでしょう。
枠順的側面
過去10年の枠順別データを紹介します。
枠 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|
1枠 | 25.0% | 33.3% | 41.7% |
2枠 | 14.3% | 14.3% | 14.3% |
3枠 | 0.0% | 14.3% | 21.4% |
4枠 | 0.0% | 18.8% | 18.8% |
5枠 | 5.9% | 17.6% | 23.5% |
6枠 | 5.3% | 5.3% | 26.3% |
7枠 | 5.0% | 10.0% | 10.0% |
8枠 | 10.0% | 15.0% | 30.0% |
過去10年の枠順別データを見ると一番複勝率が高いのが1枠で41.7%。次が30.0%で8枠となります。
馬券に絡んだ回数を見ると6回馬券に絡んでいる8枠がトップ。次が5回絡んでいる1枠と6枠となります。
1枠の複勝率がダントツの良いので、1枠は軽視できません。中山の芝1800mなのでスタートから1コーナーまでの距離が短いので、外枠が不利だと感じますが、実際はそうではなく、8枠が2番目に複勝率が高い結果となっています。注意すべき枠は1、6、8枠となるでしょう。
単勝オッズ的側面
過去10年の単勝人気別データを紹介します。
人気 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|
1番人気 | 10.0% | 50.0% | 70.0% |
2番人気 | 10.0% | 30.0% | 50.0% |
3番人気 | 20.0% | 40.0% | 40.0% |
4番人気 | 10.0% | 10.0% | 20.0% |
5番人気 | 30.0% | 40.0% | 40.0% |
6番人気 | 10.0% | 10.0% | 40.0% |
7番人気 | 0.0% | 10.0% | 20.0% |
8番人気 | 0.0% | 0.0% | 10.0% |
9番人気 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
10番人気 | 10.0% | 10.0% | 10.0% |
11番人気 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
12番人気 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
13番人気 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
14番人気 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
15番人気 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
16番人気 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
17番人気 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
18番人気 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
過去10年の単勝人気別データですが、1番人気の複勝率は70%と1番人気として及第点です。基本的には人気順に複勝率は下がっていくデータなので、人気通りに決まりやすい傾向にはあるでしょう。
1〜5番人気の馬が馬券圏内に22頭入っており、これはおしなべると毎年1〜5番人気の馬のうち2頭は3着以内に入っている計算となります。
さらに過去10年では8番人気以下の馬は2頭しか馬券にからんでいないので、馬券を組み立てる上では7番人気の馬まで見ておけば良いと思います。
騎手的側面
ここからは、過去5年の中山1,800m(内)の騎手成績を紹介します。
中山 1,800m 騎乗回数ランキング-2024年最新版- |
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---|---|
RANK(勝率/連対率) | 騎手名 |
11.9%/22.8% |
|
4.3%/14.9% |
|
17.6%/23.1% |
|
※このコースの騎乗数が多い順上位3人を記載しています。
勝利数で見るとは戸崎圭太騎手が16勝でトップ。次点がC.ルメール騎手の13勝、その次が三浦皇成騎手で12勝となります。
この中で今回騎乗予定の騎手は、戸崎圭太騎手(スティンガーグラス)、C.ルメール騎手(シックスペンス)
スプリングステークス2024出走馬確定(3月9日更新)
2024年3月17日に行われるスプリングステークスの出走馬と枠順が確定しました。
馬番 | 馬名 | 騎手 | 連対率 |
---|---|---|---|
1 | ジュンゴールド | 坂井瑠星 | 67% |
2 | ルカランフィースト | 横山武史 | 67% |
3 | ウォーターリヒト | 幸英明 | 33% |
4 | シックスペンス | C.ルメール | 100% |
5 | チャンネルトンネル | 松岡正海 | 67% |
6 | ペッレグリーニ | 岩田康誠 | 100% |
7 | アレグロブリランテ | 横山和生 | 67% |
8 | ログラール | 北村友一 | 33% |
9 | コスモブッドレア | 石川裕紀人 | 50% |
10 | スティンガーグラス | 戸崎圭太 | 100% |
10頭立てと小頭数となりました。中山内回りでのフルゲートは紛れたり有利不利がレースぶりで大きく変わってきますが、小頭数なのでレースも各馬道中バラけて力通りに決着しやすいと思います。中山競馬場の天気は土曜日、日曜日両日とも晴れの予報で良馬場で競馬は行われそうです。
スプリングステークス2024の展望
ここからは、私なりのスプリングステークスのレース考察を交えて予想を公開していきたいと思います。
まずは展開予想から。
出走馬の展開予想 | ||
---|---|---|
先団 | 中団 | 後方 |
④シックスペンス ⑥ペッレグリーニ ⑦アレグロブリランテ ⑨コスモブッドレア ⑩スティンガーグラス | ①ジュンゴールド ②ルカランフィースト ⑤チャンネルトンネル ⑧ログラール | ③ウォーターリヒト |
たんぷくの注目馬と買い目を限定公開!
最後に私が注目している馬をご紹介します。日曜日昼にはこちらで公開いたしますのでお楽しみに。
◎03 ウォーターリヒト
○09 コスモブッドレア
▲05 チャンネルトンネル
△06 ペッレグリーニ
予想日 | レース名 | グレード |
---|---|---|
3月17日(日) | スプリングステークス | G2 |
買い方 | ||
組み合わせ | ||
単勝/馬連/3連複/3連単 | ||
1着
2着
3着
|
スプリングステークス2024攻略まとめ
ここまで、2024年3月17日に行われるスプリングステークス(G2)に関する概要と過去のデータ、注目馬を紹介してきました。
皐月賞トライアルの最終キップをかけたレースとなります。意外と今年の出走馬は今回が4戦目以上という馬が多く、それ未満の馬は1戦1勝馬のスティンガーグラスのみ。毎年のレース傾向でも人気馬が強い傾向にありますが、ある程度戦績を積んできている馬が多いので、それなりに力関係が見えているため比較的難易度の低いレースのように思います。
皐月賞と同じ中山コースなので、皐月賞を見据えた上でも結果のみならずレース内容もしっかり注目しましょう。
詳しい情報とスプリングステークスの予想は枠順が確定次第追記していきます。
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