札幌記念2024を徹底予想!過去の傾向から2024年の出走予定馬を一挙解説!
今回は、2024年8月18日に札幌競馬場で行われる札幌記念(G2)についてポイントをまとめましたのでご紹介します。
少し先週の振り返りを。
関屋記念は逃げたドゥードジボンがそのまま逃げ切り。前は800mを47.7秒のスローペースで逃げて、後続を振り切りました。1番人気のジュンブロッサムも32.5秒のラスト3Fの脚を使いましたが、流石に16番手からでは3着が精一杯。今回は明確な逃げ馬がただ1頭で、さらに新潟競馬場ということもあり各騎手が最後の直線で脚を使うために、スローペースとわかっていても動けかなったという心理もありそうですね。ともあれ松山騎手の好騎乗に導かれて重賞初制覇。2着は道中4番手で折り合ったディオ。3着は1番人気で追い込んだジュンブロッサム。
馬券はというと軸のロジリオンが惜しくも4着で1着から5着まで全ての馬を買っているにもかかわらず
軸を間違えて外れ、、、3着と4着のクビ差に泣きました。もし3着がロジリオンであれば配当もまぁまぁついていたと思います。
もう一歩で流れが掴めそうなので今週もしっかりと予想していきたいと思います。
本記事では、出走馬確定後に競馬予想競馬予想20年筆者の独自予想とレース展望も公開します。
週末のメインレースの予想に悩んでいる方は是非最後までご覧ください。
競馬予想家。『たんぷくの当たる無料競馬予想』管理人。 緻密なデータ分析と有力馬診断には定評があり、Twitterのフォロワーは21,000人を超える。 過去には8度のトリプル馬単の的中を記録し、現在はnetkeibaでもウマい馬券の予想家として活躍中。 Youtubeチャンネル『地方競馬予想「たんぷく」』やnoteでも予想を提供するなど幅広く活動している。 小学生の頃からダビスタにハマった、根っからの競馬好き。好きなコンビはグラスワンダーと的場均騎手。
札幌記念とは?開催概要とコースについて紹介
札幌記念は、毎年札幌競馬場で行われる3歳以上の芝重賞(G2)でサマー2000シリーズの4戦目となります。
今回で60回目と歴史のあるレースでレース間隔を取りたい馬にとっては秋のG1戦線への前哨戦として使われるレースでもあり毎年レベルは高めになります。札幌競馬場で行われる唯一のG2重賞となります。
北海道特有の洋芝で行われ、小回り2000mコースです。
洋芝適性が問われるレースとなりがちで、ある程度パワーが必要なコースとなります。
※以下、札幌記念の競走条件と賞金の詳細です。
競争条件 | 賞金 |
---|---|
サラ系3歳以上 | 1着 7,000万円 |
JRA所属馬 | 2着 2,800万円 |
地方競馬所属馬(認定馬のみ、2頭まで) | 3着 1,800万円 |
外国調教馬(8頭まで。優先出走) | 4着 1,100万円 |
勝ち馬の賞金は7,000万円。
本大会は、サマー2000シリーズの4戦目。現在までのサマー2000シリーズの成績は以下の通りです。
現在トップは小倉記念を買ったリフレーミングがトップ。
ランキング上位10頭の中に今回出走してくる馬はおりません。
札幌記念のコース特徴
札幌記念は札幌競馬場の芝コース、右回り2,000mで行われます。
今回は芝2,000mですので、スタンド奥からスタートし1周するコースとなります。
直線は266.1mで、コース全体の高低差は0.9mとほぼ高低差はなし。ずっと平坦なコースとなります。
ローカル競馬場らしい、小回り、平坦、直線の短いコースとなりますが、冒頭申し上げた通り、洋芝なので小回りが得意ということもさることながら、洋芝が得意ということが重要になってきます。
札幌記念2024の出走登録馬
ここでは2024年8月13日現在、札幌記念への出走が予定されている馬と特徴をご紹介します。
馬名 | 脚質 | 血統(父・母) | 馬年齢 |
---|---|---|---|
アウスヴァール | 逃げ | ノヴェリスト カネツスペシャル | せん6歳 |
シャフリヤール | 差し | ディープインパクト ドバイマジェスティ | 牡6歳 |
ジオグリフ | 差し | ドレフォン アロマティコ | 牡5歳 |
ステラヴェローチェ | 先行 | バゴ オーマイベイビー | 牡6歳 |
チャックネイト | 差し | ハーツクライ ゴジップガール | せん歳 |
トップナイフ | 先行 | デクラレーションオブウォー ビーウインド | 牡4歳 |
ドゥラエレーデ | 先行 | ドゥラメンテ マルケッサ | 牡4歳 |
ノースブリッジ | 先行 | モーリス アメージングムーン | 牡6歳 |
プログノーシス | 差し | ディープインパクト ヴェルダ | 牡6歳 |
ホウオウアマゾン | 差し | キングカメハメハ ヒカルアマランサス | 牡6歳 |
ボッケリーニ | 差し | キングカメハメハ ポップコーンジャズ | 牡8歳 |
モズゴールドバレル | 先行 | Optimizer Sweeter Still | 牝5歳 |
プログノーシス
前走は香港のクイーンエリザベス2世カップ2着。その時の1着は今年の安田記念を勝った香港のロマンチックウォリアー。レベルの高いレースでの2着となりました。この馬自身パフォーマンスを見る限りいつG1を勝ってもおかしくないポテンシャルを持っているのですが、今年6歳ということで今年の秋がG1勝利の最後のチャンスになるのではないかと思っております。その秋に向けての始動戦。昨年もこのレースを2着に0.7秒差をつける圧勝で、今年の出走馬は昨年よりも馬の質は上がっておりますが、昨年のパフォーマンスを見ると洋芝も問題ないですし、昨年同様のパフォーマンスを見せれば、今年も優勝最有力だと思います。札幌記念2連覇を成し遂げる確率も高いと見ています。
ジオグリフ
前走は安田記念6着。今年の2月の中山記念を除けば皐月賞を制覇した時からずっとG1を使われてきました。その中には香港、サウジ、ドバイ、盛岡と色々なところに遠征に行っております。札幌競馬場は札幌2歳ステークスで制しており、洋芝は苦手ではなさそうです。この馬の適距離は皐月賞を勝っていることからマイルよりの2000mまででしょう。大阪杯も5着ではありますが、勝ち馬とは0.3秒差。コース的にも広く直線が長いコースよりも小回りで直線が短い方がこの馬の持ち味が活かせるとおもます。今回はG2ということでこの馬はG1も勝っていますし、2022年の皐月賞以来の勝利も可能性は高いと思います。プログノーシスを出し抜いて2年ぶりの勝利を勝ち取りたいところです。
シャフリヤール
前走はドバイシーマクラシック2着。3着はリバティアイランドで斤量はシャフリヤールが2.5キロ重かったですが1馬身先着。今回は2000mですが、昨年の札幌記念は5番人気11着でした。もう6歳ですが、昨年の札幌記念以降、ブリーダーズカップターフ3着。有馬記念は5着ですが、ドウデュースと0.3秒差。そしてドバイシーマクラシックと勝ててはいませんが内容的には充実した戦績だと思います。日本ダービーを勝っていますが、今も充実期と言っていいと思います。今回は休み明けで休み明けの成績は(1.1.1.4)ということでそこまで苦手ではないですし、今回は武豊騎手騎乗ということで、この馬の復活の狼煙を天才ジョッキーで成し遂げて欲しいですね。やっぱり日本ダービー馬ですから、底力という点ではこの馬は今回の出走メンバーの中ではトップクラスだと思います。
札幌記念過去の優勝馬一覧
次の表は札幌記念過去10年の優勝馬の一覧になります。
開催数 | 馬名 | 枠 | 脚質 | 血統(父・母) |
---|---|---|---|---|
第59回 | プログノーシス | 7 | 差し | ディープインパクト ヴェルダ |
第58回 | ジャックドール | 2 | 先行 | モーリス ラヴァリーノ |
第57回 | ソダシ | 8 | 先行 | クロフネ ブチコ |
第56回 | ノームコア | 1 | 先行 | ハービンジャー クロノロジスト |
第55回 | ブラストワンピース | 1 | 差し | ハービンジャー ツルマルワンピース |
第54回 | サングレーザー | 1 | 差し | ディープインパクト マンティスハント |
第53回 | サクラアンプルール | 1 | 差し | キングカメハメハ サクラメガ |
第52回 | ネオリアリズム | 7 | 逃げ | ネオユニヴァース トキオリアリティー |
第51回 | ディサイファ | 6 | 先行 | ディープインパクト ミズナ |
第50回 | ハープスター | 5 | 追込み | ディープインパクト ヒストリックスター |
直線が266.1mしかなく、さらに小回り平坦ということで、差し馬や追込み馬には不利と思われがちですが、過去の成績を見るとそうでもありません。
おそらくこれは、脚質の有利不利を超えた実力差がありそれが結果に表れており、いわゆる”格”が重要なレースとなります。
あまり穴を狙いすぎると痛い目を見るかもしれません。実力馬は人気が落ちていても素直に評価した方が良いでしょう。
今年はどのようなレース結果となるでしょうか?データを分析して傾向を探っていきたいと思います。
血統的側面
札幌記念 血統別ランキング-2024年最新版- |
|
---|---|
RANK(回数) | 馬名 |
8回 |
|
5回 |
|
過去10年の血統を見てみると1番馬券に絡んでいる父はディープインパクトで8回。
次点がハービンジャーで5回となります。
今回出走登録馬の中でディープインパクト産駒は、シャフリヤール、プログノーシスの2頭。
ハービンジャー産駒は、今年は出走登録馬にいません。
脚質的側面
次に過去10年の脚質別の成績を紹介します。
脚質 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|
逃げ | 16.7% | 25.0% | 25.0% |
先行 | 5.6% | 11.1% | 25.0% |
差し | 8.2% | 16.3% | 22.4% |
追込 | 0.0% | 4.9% | 9.8% |
逃げ・先行馬が一番複勝率が高いですが、逃げ、先行、差し馬の複勝率は拮抗しております。小回りで直線が短いコースということもあり追込み馬の勝率0%で複勝率も一番低いのは納得です。
馬券に絡んでいる頭数を見ると、逃げ馬は3頭、先行馬は9頭、差し馬は11頭、追込馬は4頭となっています。
このレースは強い馬、実績馬がそのまま結果につながるレースなので、脚質関係なく、自分のレースができた有力馬が良い成績を残すと考えておけば十分だと思います。
枠順的側面
過去10年の枠順別データを紹介します。
枠 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|
1枠 | 30.8% | 30.8% | 46.2% |
2枠 | 6.7% | 26.7% | 26.7% |
3枠 | 0.0% | 11.8% | 23.5% |
4枠 | 0.0% | 10.5% | 10.5% |
5枠 | 5.0% | 5.0% | 20.0% |
6枠 | 5.0% | 15.0% | 25.0% |
7枠 | 10.0% | 10.0% | 10.0% |
8枠 | 5.0% | 10.0% | 15.0% |
複勝率は1枠が一番良く46.2%。勝率も30.8%と圧倒的な数字を残しています。枠順成績を全体的に見るとやはり小回りコースということもあり1〜3枠の成績の複勝率がかなり良いです。困ったら内枠を選択するという考え方でも良いでしょう。
一昨年は2枠の2頭がワンツーフィニッシュを飾りましたし、2017年から2020年まで1枠が4連勝しています。
単勝オッズ的側面
過去10年の単勝人気別データを紹介します。
人気 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|
1番人気 | 0.0% | 40.0% | 70.0% |
2番人気 | 50.0% | 60.0% | 60.0% |
3番人気 | 20.0% | 20.0% | 20.0% |
4番人気 | 0.0% | 10.0% | 50.0% |
5番人気 | 20.0% | 20.0% | 30.0% |
6番人気 | 10.0% | 20.0% | 20.0% |
7番人気 | 0.0% | 0.0% | 10.0% |
8番人気 | 0.0% | 10.0% | 20.0% |
9番人気 | 0.0% | 10.0% | 10.0% |
10番人気 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
11番人気 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
12番人気 | 0.0% | 10.0% | 10.0% |
13番人気 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
14番人気 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
15番人気 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
16番人気 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
過去10年の単勝人気別データですが、1番人気の複勝率は70%と及第点です。
ただし勝ち馬は0頭。2、3着が全て(7回)ということになります。1番人気を頭で買うのはなかなか勇気が入りそうです。
逆に2番人気は5勝しており、馬券圏内も6回で複勝率60%と人気通りの信頼性はあります。
過去10年の馬券県内馬は1〜4番人気が20頭と毎年1〜4番人気の馬が平均して2頭馬券圏内に入っております。傾向的にも9番人気以下の馬はほぼ馬券に絡んでいないです。
3連係の馬券の攻め方としては
1〜4番人気の中で2頭、8番人気以内の中で1頭を選ぶのが基本路線だと思います。
騎手的側面
ここからは、今年8月4日までの直近3年の札幌芝2,000mの騎手成績を紹介します。
札幌 2,000m 騎乗回数ランキング-2024年最新版- |
|
---|---|
RANK(勝率/連対率) | 騎手名 |
10.2%/20.3% |
|
13.5%/36.5% |
|
19.5%/31.7% |
|
※このコースの騎乗数が多い順上位3人を記載しています。
5回以上走った騎手で複勝率が高い騎手で見ると川田将雅騎手が50.0%でトップ。次が横山武史騎手で44.2%。次が佐々木大輔騎手で40.0%となっています。
この中で今回騎乗予定の騎手は、横山武史騎手(ジオグリフ)、川田将雅騎手(プログノーシス)、佐々木大輔騎手(チャックネイト)となります。
札幌記念2024出走馬確定(8月17日更新)
2024年8月18日に行われるエルムステークスの出走馬と枠順が確定しました。
馬番 | 馬名 | 騎手 | 連対率 |
---|---|---|---|
1 | ドゥラエレーデ | 藤岡佑介 | 36% |
2 | ジオグリフ | 横山武史 | 25% |
3 | ボッケリーニ | 浜中俊 | 61% |
4 | シャフリヤール | 武豊 | 40% |
5 | チャックネイト | 佐々木大輔 | 35% |
6 | トップナイフ | 田辺裕信 | 46% |
7 | ホウオウアマゾン | 菱田裕二 | 28% |
8 | アウスヴァール | 古川吉洋 | 24% |
9 | ステラヴェローチェ | 横山典弘 | 38% |
10 | モズゴールドバレル | 池添謙一 | 35% |
11 | プログノーシス | 川田将雅 | 71% |
12 | ノースブリッジ | 岩田康誠 | 35% |
少し寂しい12頭立てとなりました。札幌競馬場の天気は土曜日、日曜日とも晴れ予報ということで札幌記念は良馬場で行われそうです。各馬如何なく力を発揮できそうな舞台が整いそうです。
札幌記念2024の展望
ここからは、私なりの札幌記念のレース考察を交えて予想を公開していきたいと思います。
まずは展開予想から。
出走馬の展開予想 | ||
---|---|---|
先団 | 中団 | 後方 |
①ドゥラエレーデ ②ジオグリフ ⑥トップナイフ ⑦ホウオウアマゾン ⑧アウスヴァール ⑩モズゴールドバレル ⑫ノースブリッジ
| ③ボッケリーニ ④シャフリヤール ⑤チャックネイト ⑨ステラヴェローチェ
| ⑪プログノーシス |
逃げるのはアイスヴァールだと思います。もしかしたらスタート次第で、ドゥラエレーデも前にいきそうですが、アイスヴァールが行く意志を見せたら競り合うことはなく番手に落ち着きそうです。人気のプログノーシスは出たなりで進みそうですが、この出走メンバーでは後方に待機する可能性は高いものの、昨年のように向正面からポジションアップしていって4コーナーでは先団に位置するようなレースは運びになると思います。川田騎手もこの馬の実力も分かっていますし、小細工なしの力でねじ伏せるような競馬をしてくるでしょう。ペース的にはスローペースになるイメージはつかなく、ハイペースでレースは進みそうです。実力馬は除くと、脚質的にはキレる馬よりはコース形態、ペース的には先行して、スピードの持続力がある馬、粘り強い馬が有利なレースとなりそうです。
たんぷくの注目馬と買い目を限定公開!
最後に私が注目している馬をご紹介します。日曜日昼にはこちらで公開いたしますのでお楽しみに。
◎11 プログノーシス
〇04 シャフリヤール
▲03 ボッケリーニ
△02 ジオグリフ
☆09 ステラヴェローチェ
注01 ドゥラエレーデ
予想日 | レース名 | グレード |
---|---|---|
8月18日(日) | 札幌記念 | G2 |
買い方 | ||
組み合わせ | ||
単勝/馬連/3連複/3連単 | ||
1着
2着
3着
|
札幌記念2024攻略まとめ
ここまで、2024年8月18日に行われる札幌記念(G2)に関する概要と過去のデータ、注目馬を紹介してきました。
G2レースではありますがG1級のメンバーが揃いです。この中で間違いなく秋のG1戦線を賑わす馬が出てくるのは間違いありません。人気どころが強いレースにはなりますが、上位人気を負かす馬が現れたらさらに秋のG1戦線も盛り上がると思いますし、結果も内容も全て注目すべきレースだと思います。
詳しい情報と札幌記念の予想は枠順が確定次第追記していきます。
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