札幌記念2023を過去の傾向から徹底分析!出走予定馬とレース展開を紹介
今回は、2023年8月20日に札幌競馬場で行われる札幌記念(G2)についてポイントをまとめましたのでご紹介します。
少し先週の振り返りを。
小倉記念は3番人気エヒトが逃げたテーオーシリウスに2.1/2馬身差をつけて圧勝。連覇を狙ったマリアエレーナは4着。
エヒトは昨年の七夕賞に次ぐ重賞2勝目。
予想の方は本命ククナは4コーナーでいい位置まで上がってきましたがやはり開幕週で前が止まりませんでした。
たらればですが、カレンルシェルブルは枠を生かしてもう少し前につけても良かったのではないかと思ったものの仕方なし。穴として一考としていたワンダフルタウンは向正面3コーナーまではイケるかなと思いましたが、厳しかったですね。復調気配は見せていたものの、夏は暑すぎたのか・・・
ただ、今回の行きっぷりも含め体調が整えばまだG3レベルではやれると思いましたので、今後も密かに狙っていきたいと思います。
いまいち夏競馬流れに乗り切れていませんが、お盆も過ぎたので秋に向けてグイッと調子を上げていきたいところです。
今週は秋のG1戦線に向けて大切であり夏競馬唯一のG2である札幌記念となります。
しっかり予想していきます!
本記事では、出走馬確定後に競馬予想競馬予想20年筆者の独自予想とレース展望も公開します。
週末のメインレースの予想に悩んでいる方は是非最後までご覧ください。
競馬予想家。『たんぷくの当たる無料競馬予想』管理人。 緻密なデータ分析と有力馬診断には定評があり、Twitterのフォロワーは21,000人を超える。 過去には8度のトリプル馬単の的中を記録し、現在はnetkeibaでもウマい馬券の予想家として活躍中。 Youtubeチャンネル『地方競馬予想「たんぷく」』やnoteでも予想を提供するなど幅広く活動している。 小学生の頃からダビスタにハマった、根っからの競馬好き。好きなコンビはグラスワンダーと的場均騎手。
札幌記念とは?開催概要とコースについて紹介
札幌記念は、毎年札幌競馬場で行われる3歳以上の芝重賞(G2)でサマー2000シリーズの4戦目となります。
今回で59回目と歴史のあるレースでレース間隔を取りたい馬にとっては秋のG1戦線への前哨戦として使われるレースでもあり毎年レベルは高めになります。。札幌競馬場で行われる唯一のG2重賞となります。
北海道特有の洋芝で行われ、小回り2000mコースです。
洋芝適性が問われるレースとなりがちで、ある程度パワーが必要なコースとなります。
※以下、札幌記念の競走条件と賞金の詳細です。
競争条件 | 賞金 |
---|---|
サラ系3歳以上 | 1着 7,000万円 |
JRA所属馬 | 2着 2,800万円 |
地方競馬所属馬(認定馬のみ、2頭まで) | 3着 1,800万円 |
外国調教馬(8頭まで。優先出走) | 4着 1,100万円 |
勝ち馬の賞金は7,000万円。
本大会は、サマー2000シリーズの4戦目。現在までのサマー2000シリーズの成績は以下の通りです。
現在トップは小倉記念を買ったエヒトがトップ。
ランキング上位10頭の中に今回出走してくるはおりません。
札幌記念のコース特徴
札幌記念は札幌競馬場の芝コース、右回り2,000mで行われます。
今回は芝2,000mですので、スタンド奥からスタートし1周するコースとなります。
直線は266.1mで、コース全体の高低差は0.9mとほぼ高低差はなし。ずっと平坦なコースとなります。
ローカル競馬場らしい、小回り、平坦、直線の短いコースとなりますが、冒頭申し上げた通り、洋芝なので小回りが得意ということもさることながら、洋芝が得意ということが重要になってきます。
札幌記念2023の出走登録馬
ここでは2023年8月15日現在、札幌記念への出走が予定されている馬と特徴をご紹介します。
馬名 | 脚質 | 血統(父・母) | 馬年齢 |
---|---|---|---|
アフリカンゴールド | 逃げ | ステイゴールド ブリクセン | せん8歳 |
イズジョーノキセキ | 差し | エピファネイア キングダンサー | 牝6歳 |
ウインマイティー | 差し | ゴールドシップ アオバコリン | 牝6歳 |
ウインマリリン | 先行 | スクリーンヒーロー コスモチェーロ | 牝6歳 |
シャフリヤール | 差し | ディープインパクト ドバイマジェスティ | 牡5歳 |
ジャックドール | 逃げ | モーリス ラヴァリーノ | 牡5歳 |
ソーヴァリアント | 先行 | オルフェーヴル ソーマジック | 牡5歳 |
ダノンベルーガ | 差し | ハーツクライ コーステッド | 牡4歳 |
トップナイフ | 追込み | デクラレーションオブウォー ビーウインド | 牡3歳 |
ヒシイグアス | 先行 | ハーツクライ ラリズ | 牡7歳 |
プログノーシス | 差し | ディープインパクト ヴェルダ | 牡5歳 |
マテンロウレオ | 差し | ハーツクライ サラトガヴィーナス | 牡4歳 |
ヤマニンサルバム | 先行 | イスラボニータ ヤマニンエマイユ | 牡4歳 |
ユニコーンライオン | 逃げ | No Nay Never Muravka | 牡7歳 |
ラーグルフ | 差し | モーリス アバンドーネ | 牡4歳 |
ジャックドール
前走は安田記念5着。昨年の札幌記念の勝ち馬。昨年は57キロで出走していましたが、今年は58キロで出走です。
メンバーは昨年よりも大幅強化されており、日本ダービー馬のシャフリヤール、香港のクイーンエリザベスカップ2着のプログノーシス、今年の中山記念での中山記念2連覇、そして一昨年の年末の香港カップ、昨年の宝塚記念2着のヒシイグアス、そしておそらくこの馬に先手を譲るのではないかと思われるユニコーンライオン等、強力なメンバーが揃っています。
昨年のようにすんなりとはいかなそうですが、新たな相棒武豊騎手を背に実力を発揮できるのか注目です。
前走は初マイルでしかも東京競馬場でのG1でしたが、勝ち馬ソングラインと0.3秒差とそこまで負けておらず、改めてこの馬の強さを見せつけたなと思います。もちろんこの札幌記念が目標ではないでしょうが、実力は間違いなくトップクラスで勝ち負けになるでしょう。
プログノーシス
前走は香港のクイーンエリザベス2世C2着。その時の勝ち馬であるロマンチックウォリアーはクイーンエリザベス2世カップ2連覇。昨年末の香港カップも勝っていますが、その時はダノンザキッドを負かしジャックドールにも先着しています。
この相手関係とこの馬の毎回安定した鋭い末脚を見ると既にG1級の馬で、札幌記念はこの馬的には直線が短いので力を発揮しきれるか微妙なコースではありますが、メンバー的には今後を占うための試金石となるレースとなることは間違いありません。
キレる末脚だけ見れば日本でトップクラスだと思うので初の洋芝ではありますが、洋芝でも同じような末脚を使えるか注目です!
ヒシイグアス
前走は大阪杯7着。今年は中山記念を勝ち、2連覇を達成しております。実績は一昨年の年末の香港カップ、昨年の宝塚記念2着ということで2000mという距離は守備範囲なのは間違い無いでしょう。冬の中山1800mを勝っているので小回りでタフな札幌競馬場芝2000mも初洋芝ですが、難なくこなせると思います。大型馬なので叩き良化型のように思いますが、休み明けでフレッシュな状態の方が成績が良いですし、今回は人気も落ち着きそうなので、休み明けの今回は積極的に狙っていきたいです。
札幌記念過去の優勝馬一覧
次の表は札幌記念過去10年の優勝馬の一覧になります。
開催数 | 馬名 | 枠 | 脚質 | 血統(父・母) |
---|---|---|---|---|
第58回 | ジャックドール | 2 | 先行 | モーリス ラヴァリーノ |
第57回 | ソダシ | 8 | 先行 | クロフネ ブチコ |
第56回 | ノームコア | 1 | 差し | ハービンジャー クロノロジスト |
第55回 | ブラストワンピース | 1 | 差し | ハービンジャー ツルマルワンピース |
第54回 | サングレーザー | 1 | 差し | ディープインパクト マンティスハント |
第53回 | サクラアンプルール | 1 | 差し | キングカメハメハ サクラメガ |
第52回 | ネオリアリズム | 7 | 逃げ | ネオユニヴァース トキオリアリティー |
第51回 | ディサイファ | 6 | 先行 | ディープインパクト ミズナ |
第50回 | ハープスター | 5 | 追込み | ディープインパクト ヒストリックスター |
第49回 | トウケイヘイロー | 7 | 逃げ | ゴールドヘイロー ダンスクィーン |
直線が266.1mしかなく、さらに小回り平坦ということで、差し馬や追込み馬には不利と思われがちですが、過去の成績を見るとそうでもありません。
おそらくこれは、脚質の有利不利を超えた実力差がありそれが結果に表れており、いわゆる”格”が重要なレースとなります。
あまり穴を狙いすぎると痛い目を見るかもしれません。実力馬は人気が落ちていても素直に評価した方が良いでしょう。
今年はどのようなレース結果となるでしょうか?データを分析して傾向を探っていきたいと思います。
血統的側面
札幌記念 血統別ランキング-2023年最新版- |
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---|---|
RANK(回数) | 馬名 |
7回 |
|
5回 |
|
過去10年の血統を見てみると1番馬券に絡んでいる父はディープインパクトで7回。
次点がハービンジャーで5回となります。
今回出走登録馬の中でディープインパクト産駒は、シャフリヤール、プログノーシスの2頭。
ハービンジャー産駒は、今年は出走登録馬にいません。
脚質的側面
次に過去10年の脚質別の成績を紹介します。
脚質 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|
逃げ | 16.7% | 25.0% | 25.0% |
先行 | 5.4% | 10.8% | 24.3% |
差し | 10.2% | 18.4% | 24.5% |
追込 | 0.0% | 4.9% | 9.8% |
差し馬が一番複勝率が高いですが、逃げ、先行、差し馬の複勝率は拮抗しております。小回りで直線短いコースということもあり追込み馬の勝率0%で複勝率も一番低いのは納得です。
馬券に絡んでいる頭数を見ると、逃げ馬は3頭、先行馬は9頭、差し馬は12頭、追込馬は4頭となっています。
このレースは強い馬、実績馬がそのまま結果につながるレースなので、脚質関係なく、自分のレースができた有力馬が良い成績を残すと考えておけば十分だと思います。
枠順的側面
過去10年の枠順別データを紹介します。
枠 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|
1枠 | 30.8% | 30.8% | 38.5% |
2枠 | 7.1% | 28.6% | 28.6% |
3枠 | 0.0% | 17.6% | 35.3% |
4枠 | 5.3% | 15.8% | 15.8% |
5枠 | 5.0% | 5.0% | 20.0% |
6枠 | 5.0% | 10.0% | 20.0% |
7枠 | 5.0% | 5.0% | 5.0% |
8枠 | 5.0% | 10.0% | 15.0% |
複勝率は1枠が一番良く38.5%。勝率も30.8%と圧倒的な数字を残しています。枠順成績を全体的に見るとやはり小回りコースということもあり1〜3枠の成績の複勝率がかなり良いです。困ったら内枠を選択するという考え方でも良いでしょう。
昨年は2枠の2頭がワンツーフィニッシュを飾りました。
単勝オッズ的側面
過去10年の単勝人気別データを紹介します。
人気 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|
1番人気 | 0.0% | 50.0% | 80.0% |
2番人気 | 40.0% | 50.0% | 60.0% |
3番人気 | 20.0% | 20.0% | 20.0% |
4番人気 | 10.0% | 20.0% | 50.0% |
5番人気 | 20.0% | 20.0% | 30.0% |
6番人気 | 10.0% | 20.0% | 20.0% |
7番人気 | 0.0% | 0.0% | 10.0% |
8番人気 | 0.0% | 10.0% | 20.0% |
9番人気 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
10番人気 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
11番人気 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
12番人気 | 0.0% | 10.0% | 10.0% |
13番人気 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
14番人気 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
15番人気 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
16番人気 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
過去10年の単勝人気別データですが、1番人気の複勝率は80%と信頼性はかなり高いです。
ただし勝ち馬は0頭。2、3着が全て(8回)ということになります。1番人気を頭で買うのはなかなか勇気が入りそうです。
逆に2番人気は4勝しており、馬券圏内も6回で複勝率60%とこちらも人気通りの信頼性はあります。
過去10年の馬券県内馬は1〜4番人気が21頭と毎年1〜4番人気の馬が平均して2頭馬券圏内に入っております。傾向的にも9番人気以下の馬はほぼ馬券に絡んでいないです。
3連係の馬券の攻め方としては
1〜4番人気の中で2頭、8番人気以内の中で1頭を選ぶのが基本路線だと思います。
騎手的側面
ここからは、過去5年の札幌芝2,000mの騎手成績を紹介します。
札幌 2,000m 騎乗回数ランキング-2023年最新版- |
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---|---|
RANK(勝率/連対率) | 騎手名 |
7.0%/14.1% |
|
10.3%/23.5% |
|
21.9%/42.2% |
|
※このコースの騎乗数が多い順上位3人を記載しています。
勝利数で見るとはルメール騎手とが14勝で断トツのトップ。次が横山武史騎手、藤岡佑介騎手の7勝。次が横山和生騎手で6勝となっています。
この中で今回騎乗予定の騎手は、横山武史騎手(シャフリヤール)、C.ルメール騎手(ソーヴァリアント)、横山和生騎手(トップナイフ)となります。
札幌記念2023出走馬確定(8月19日更新)
2023年8月20日に行われる札幌記念の出走馬と枠順が確定しました。
馬番 | 馬名 | 騎手 | 連対率 |
---|---|---|---|
1 | ソーヴァリアント | C.ルメール | 54% |
2 | ウインマリリン | 松岡正海 | 44% |
3 | ウインマイティー | 和田竜二 | 30% |
4 | シャフリヤール | 横山武史 | 45% |
5 | ジャックドール | 武豊 | 67% |
6 | ダノンベルーガ | J.モレイラ | 43% |
7 | ヤマニンサルバム | 吉田隼人 | 47% |
8 | マテンロウレオ | 横山典弘 | 42% |
9 | アフリカンゴールド | 国分恭介 | 23% |
10 | トップナイフ | 横山和生 | 50% |
11 | ラーグルフ | 戸崎圭太 | 50% |
12 | ヒシイグアス | 浜中俊 | 71% |
13 | プログノーシス | 川田将雅 | 78% |
14 | イズジョーノキセキ | 岩田康誠 | 35% |
15 | ユニコーンライオン | 国分優作 | 32% |
15頭立てとなりました。札幌競馬場は土曜日午後から夜にかけて雨、日曜日も午後から降水確率が上がる予報となっており、良馬場での開催ではなさそうです。洋芝で馬場が悪いとなるとタフな競馬となりなりそうです。瞬発力が削がれる馬場となるのでプログノーシスのようなキレるタイプは少しマイナスでしょう。
ここからは、私なりのレース考察を交えて予想を公開していきたいと思います。
まずは展開予想から。
出走馬の展開予想 | ||
---|---|---|
先団 | 中団 | 後方 |
①ソーヴァリアント ②ウインマリリン ⑤ジャックドール ⑦ヤマニンサルバム ⑨アフリカンゴールド ⑩トップナイフ ⑫ヒシイグアス ⑮ユニコーンライオン | ③ウインマイティー ④シャフリヤール ⑥ダノンベルーガ ⑧マテンロウレオ ⑩トップナイフ ⑭イズジョーノキセキ |
⑬プログノーシス |
先手を取るのは枠順的にジャックドールですが、大外枠でもユニコーンライオンが先手を取るでしょう。アフリカンゴールドも前に行きたいタイプなのでスタート直後は先頭でなくても、徐々に前を伺うと思われます。前に行きたい馬は多いですが、何といってもジャックドールが武豊騎手なので、ジャックドールが先手をとってしまった場合、絶妙なペースになる可能性が高く、ジャックドール有利なレースとなる可能性が高いです。ユニコーンライオンが先手をとった場合でも2番手がジャックドールの場合、結局はジャックドールが2番手でしょうからそれ以降の馬は結局ジャックドールを前に競馬をするので武豊騎手の作るペースを尊重しそうな気がします。なのでユニコーンライオンは後ろを尻目にスイスイ逃げることも考えられるでしょう。
馬場も悪そうなので、ペースは早めにペースアップしそうですが、結局はタフさが求められるレースとなりそうです。
瞬発力タイプよりいい脚を長く使える馬が有利でしょう。
たんぷくの買い目を限定公開!
最後に私が注目している馬をご紹介します。日曜日昼にはこちらで公開いたしますのでお楽しみに。
◎ 5 ジャックドール 武豊
○ 4 シャフリヤール 横山武
▲ 6 ダノンベルーガ モレイラ
△ 12 ヒシイグアス 浜中
予想日 | レース名 | グレード |
---|---|---|
8月20日(日) | 札幌記念 | G3 |
買い方 | ||
組み合わせ | ||
単勝/馬連/3連複/3連単 | ||
1列目
2列目
3列目
|
札幌記念2023攻略まとめ
ここまで、2023年8月20日に行われる札幌記念(G2)に関する概要と過去のデータ、注目馬を紹介してきました。
G2レースではありますがG1級のメンバーが揃い、さらにこの中でG1級の馬を打ち負かす馬が出て来ればさらに秋競馬が面白くなります。G1級の馬が順当に勝つのか、それとも新星が現れるのか、レース結果もしっかりと見届けましょう。
是非続報をお待ちください。
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