毎日王冠2023を過去の傾向から徹底分析!出走予定馬とレース展開を紹介
今回は、2023年10月8日に東京競馬場で行われる毎日王冠(G2)についてポイントをまとめましたのでご紹介します。
少し先週の振り返りを
秋のG1開幕戦のスプリンターズステークスはママコチャが初重賞制覇が初G1制覇となりました。
ハナ差で惜しくも6番人気マックドールが2着。そして1番人気ナムラクレアが3着。。ナムラクレアは強いのですが、なかなかG1勝てないですね。
ママコチャがG1を勝ったことにより、脚部不安で休養していたソダシが電撃引退となりました。アイドルホースが引退というのは寂しいですが、オーナー的にはママコチャにバトンを渡したということで、ソダシの分もママコチャに頑張って欲しいですね。
馬券の方は3連複▲◎穴で的中。配当は安かったですが、秋のG1開幕戦としては的中できたのでいいスタートではないでしょうか。
この調子で年末まで走っていきたいと思います。
さて今週は毎日王冠。スプリンターズステークスと牝馬3冠目の秋華賞の間の重賞レース。
とはいえ、天皇賞(秋)のステップレースとしては一番重要と言っても過言ではないG2でもあります。
馬券圏内に入る馬はリピーターも多く、2018年優勝のアエロリットは2019年2着。2019年優勝のダノンキングリーは2021年2着といずれも好成績。
今年は昨年このレース2着のジャスティンカフェが出走してきますので注目です。
天皇賞秋へ進まなくても勝ち馬は秋のG1戦線で注目すべきなのは間違いありません。レース内容を見て秋のG1へ活かしましょう。
本記事では、出走馬確定後に競馬予想20年筆者の独自予想とレース展望も公開します。
週末のメインレースの予想に悩んでいる方は是非最後までご覧ください。
競馬予想家。『たんぷくの当たる無料競馬予想』管理人。 緻密なデータ分析と有力馬診断には定評があり、Twitterのフォロワーは21,000人を超える。 過去には8度のトリプル馬単の的中を記録し、現在はnetkeibaでもウマい馬券の予想家として活躍中。 Youtubeチャンネル『地方競馬予想「たんぷく」』やnoteでも予想を提供するなど幅広く活動している。 小学生の頃からダビスタにハマった、根っからの競馬好き。好きなコンビはグラスワンダーと的場均騎手。
毎日王冠とは?開催概要とコースについて紹介
毎日王冠は、東京競馬場で行われる3歳以上の芝重賞(G2)レース。
今回で74回目という歴史が長いレースです。
レースの距離的にはマイラーと中距離馬が秋の初戦として使うレースの代表格と言えるでしょう。
あのサイレンススズカとエルコンドルパサー、グラスワンダーが生涯1度だけ戦ったレースとしても有名ですね。
※以下、毎日王冠の競走条件と賞金の詳細です。
競争条件 | 賞金 |
---|---|
サラ系3歳以上 | 1着 6,700万円 |
JRA所属馬 | 2着 2,700万円 |
地方競馬所属馬 | 3着 1,700万円 |
外国調教馬 | 4着 1,000万円 |
勝ち馬の賞金は6,700万円。G2の賞金の中で2番目に高い優勝賞金となります(同額のレースはほ他に7レースあります)。
※ちなみに賞金が一番高いG2は札幌記念で7,000万円。
2014年から毎日王冠の1着馬には天皇賞秋への優先出走権が与えられています。
毎日王冠のコース特徴
毎日王冠は東京競馬場の芝コース、左回り芝1,800mで行われます。
東京競馬場の芝コース1,800mと2,000mはその距離だけしか使われないスタート地点を使っています。
1,800mでいうとスタートして200m程度の短い直線を走りコースに入っていくような形です。
先日凱旋門賞が行われましたが、ロンシャン競馬場にはフォルスストレートという直線があり、その後にゴールまで続く直線があります。
ロンシャン競馬場と位置は違いますが、このフォルスストレートのようなものがスタート直後に存在します。
これによってスタート直後の内外枠の有利不利の緩和につながっていると思います。
コースの最大高低差は2.7m。一番高いところはゴール前で一番低い所は4コーナー(ゴールまで残り500m地点付近)となります。
残り200mからゴールまではほぼ平坦なので、直線に入って残り200まではずっと上り坂のような形になっています。
東京競馬場はコーナーも比較的緩やかでコースも広く、直線も長いので実力通りに結果が反映されやすいと言われます。
また逃げ切りも難しいと言われ、レースペースが遅くてもコース形態自体が走りやすいコースなので、どの馬も動きたい時に動きやすく、実力のない馬が展開のあやで逃げ切りということも少ないコースです。
毎日王冠2023の出走登録馬
ここでは、2023年10月3日現在に毎日王冠への出走が予定されている馬と特徴をご紹介します。
出走登録馬は少ないもののG1馬が4頭も出走予定です。
馬名 | 脚質 | 血統(父・母) | 馬年齢 |
---|---|---|---|
アドマイヤハダル | 差し | ロードカナロア スウェアトウショウ | 牡5歳 |
ウインカーネリアン | 逃げ | スクリーンヒーロー コスモクリスタル | 牡6歳 |
エエヤン | 先行 | シルバーステート シルクヴィーナス | 牡3歳 |
エルトンバローズ | 先行 | ディープブリランテ ショウナンカラット | 牡3歳 |
キングストンボーイ | 差し | ドゥラメンテ ダイワパッション | せん5歳 |
シュネルマイスター | 追込み | Kingman Serienholde | 牡5歳 |
ジャスティンカフェ | 差し | エピファネイア カジノブギ | 牡5歳 |
ソングライン | 先行 | キズナ ルミナスパレード | 牝5歳 |
デュガ | 追込み | Practical Joke Untraveled | 牡4歳 |
ノースザワールド | 先行 | ディープインパクト パスオブドリームズ | 牡5歳 |
バビット | 逃げ | ナカヤマフェスタ アートリョウコ | 牡6歳 |
バラジ | 先行 | ヴァンセンヌ シーダーアラジ | 牡4歳 |
フェーングロッテン | 逃げ | ブラックタイド ピクシーホロウ | 牡4歳 |
ソングライン
前走は安田記念を勝利。ヴィクトリアマイルと安田記念とマイルG1を2連勝中。1800mは初距離となります。
距離が持つかどうかはやってみないとわかりませんが、メンバー的にはG1級の馬は少なく、地力で上位に食い込んでくると思います。相手はシュネルマイスター、ジャスティンカフェになるでしょうが、ここを快勝するようであれば天皇賞秋も視野に入れるのではないでしょうか。
牝馬として安田記念2勝、ヴィクトリアマイル1勝と十分な実績を持っていますし、違う距離のG1で実績を作ればもっと価値が上がるでしょう。
今年のヴィクトリアマイルでも休み明けで勝利しているので休み明けは問題ないでしょう。この馬が今回のメンバー的に、馬券圏外に沈むことは考え辛いと思います。
シュネルマイスター
前走は安田記念3着。この時はものすごい末脚を使い追い込んできましたが、届かず3着。あともう少し直線があれば突き抜けていたと思います。
おそらく誰もがこの馬を強い馬と認識していますが、勝っているG1はNHKマイルカップのみ。早くから活躍していますし、年齢的にもそろそろG1を勝たないと厳しくなりますが、毎日王冠は3歳時に勝っています。さらに東京コースは大の得意。このメンバー的にも相手はジャスティンカフェとソングラインに絞られています。
毎回マイル〜1800mの国内戦では安定した末脚を披露するので、馬券圏内は確実でしょう。
ジャスティンカフェ
前走はエプソムカップを勝利。昨年の毎日王冠はサリオスの2着。リピーターレースとしてはこの馬には注意しないといけません。それにデビュー3戦目のアーリントンC以外はどんなレースでも常にレース中の上がり3位以内の末脚を繰り出しており、末脚は確実です。
今回は横山和生騎手から横山典弘騎手にスイッチ。横山典弘騎手騎乗で過去3戦2勝と相性も良さそうです。
ソングライン、シュネルマイスターと強敵2頭がいますが、この2頭に勝ち負けできる競馬ができれば秋のG1戦線に向けて明るい結果となるでしょう。
毎日王冠過去の優勝馬一覧
次の表は毎日王冠の過去10年の優勝馬の一覧になります。
開催数 | 馬名 | 枠 | 脚質 | 血統(父・母) |
---|---|---|---|---|
第73回 | サリオス | 3 | 先行 | ハーツクライ サロミナ |
第72回 | シュネルマイスター | 1 | 追込み | Kingman セリエンホルデ |
第71回 | サリオス | 7 | 先行 | ハーツクライ サロミナ |
第70回 | ダノンキングリー | 8 | 追込み | ディープインパクト マイグッドネス |
第69回 | アエロリット | 6 | 逃げ | クロフネ アステリックス |
第68回 | リアルスティール | 6 | 差し | ディープインパクト ラヴズオンリーミー |
第67回 | ルージュバック | 7 | 追込み | マンハッタンカフェ ジンジャーパンチ |
第66回 | エイシンヒカリ | 8 | 逃げ | ディープインパクト キャタリナ |
第65回 | エアソミュール | 2 | 先行 | ジャングルポケット エアラグーン |
第64回 | エイシンフラッシュ | 6 | 差し | キングズベスト ムーンレディ |
2015年以降はかならず1~3番人気のうち1頭は馬券に絡んでおり、2019年に至っては年は1~3番人気が馬券圏内で決着しています。
実力馬が多く出る時の毎日王冠は人気上位馬で決まりやすい傾向にあります。
それでは今年はどのようなレース結果となるか、データを分析して傾向を探っていきたいと思います。
血統的側面
毎日王冠 血統別ランキング-2022年最新版- |
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---|---|
RANK(回数) | 馬名 |
11回 |
|
3回 |
|
過去10年の血統を見てみると1番馬券に絡んでいる父はディープインパクトで11回。
次点がハーツクライで3回となります。
今回出走登録馬の中でディープインパクト産駒は、ノースザワールドの1頭。
ハーツクライ産駒は、おりません。
脚質的側面
過去10年の脚質別のデータを紹介します。
脚質 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|
逃げ | 20.0% | 40.0% | 50.0% |
先行 | 6.3% | 9.4% | 21.9% |
差し | 7.1% | 19.0% | 26.2% |
追込 | 8.3% | 13.9% | 19.4% |
東京コースで逃げ切りは難しいと言われますが、このレースに関しては4コーナーで先頭だった馬は50.0%の確率で3着以内に残ると言う結果になっています。
これにはアエロリットやエイシンヒカリ、カレンブラックヒルが含まれますから、いわゆる強い逃げ馬が数字を押し上げています。
毎日王冠は東京競馬の開幕週に行われるため基本前が有利となります。
それに加えて強い逃げ馬がいるとなかなか後続勢は難しいです。
馬券に絡んだ回数で見ると差し馬が一番多く、過去10年で11回馬券に絡んでいます。
枠順的側面
過去10年の枠順別データを紹介します。
枠 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|
1枠 | 10.0% | 10.0% | 30.0% |
2枠 | 9.1% | 9.1% | 9.1% |
3枠 | 9.1% | 18.2% | 18.2% |
4枠 | 0.0% | 21.4% | 42.9% |
5枠 | 0.0% | 12.5% | 25.0% |
6枠 | 16.7% | 22.2% | 38.9% |
7枠 | 10.0% | 10.0% | 10.0% |
8枠 | 10.0% | 25.0% | 25.0% |
複勝率は一番高いのは4枠で42.9%。次が6枠で38.9%。
特徴的なのが4枠の複勝率が一番良いにもかかわらず勝ち馬がいません。2、3着だけで42.9%の複勝率です。
馬券圏内に絡む頭数は6枠が7頭とトップ。
8枠の複勝率を見る限り、外枠は有利ではないものの、そこまで不利ではないようです。
単勝オッズ的側面
過去10年の単勝人気別データを紹介します。
人気 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|
1番人気 | 70.0% | 70.0% | 70.0% |
2番人気 | 0.0% | 20.0% | 20.0% |
3番人気 | 10.0% | 40.0% | 50.0% |
4番人気 | 10.0% | 30.0% | 60.0% |
5番人気 | 0.0% | 10.0% | 40.0% |
6番人気 | 0.0% | 10.0% | 20.0% |
7番人気 | 0.0% | 0.0% | 10.0% |
8番人気 | 10.0% | 10.0% | 10.0% |
9番人気 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
10番人気 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
11番人気 | 0.0% | 12.5% | 25.0% |
12番人気 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
13番人気 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
14番人気 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
15番人気 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
16番人気 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
過去10年の単勝人気別データですが、1番人気の勝率は70%。
勝つか、着外かといった成績となっています。
それとは対照的なのは2番人気で、過去10年で2着2回、着外8回という成績です。
1番人気の信頼はできますが2番人気は信頼できません。
11番人気は過去10年で2回馬券に絡んでいますが、頭数だけ見ると軽視してよく、馬券を検討するのは8番人気までで十分でしょう。
騎手的側面
ここからは、過去5年の東京芝1,800mの騎手成績を紹介します。
東京 1,800m 騎乗回数ランキング-2023年最新版- |
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---|---|
RANK(勝率/連対率) | 騎手名 |
26.9%/48.5% |
|
20.0%/32.5% |
|
1.3%/5.2% |
|
※このコースの騎乗数が多い順上位3人を記載しています。
勝利数で見るとはルメール騎手とが45勝で断トツのトップ。次が戸崎圭太騎手で32勝、続いてM.デムーロ騎手騎手が15勝となっています。
この中で今回騎乗予定の騎手は、ルメール騎手(シュネルマイスター)、戸崎圭太騎手(ソングライン)、M.デムーロ騎手(エエヤン)となります。
毎日王冠2023出走馬確定(10月7日更新)
2023年10月8日に行われるの出走馬と枠順が確定しました。
馬番 | 馬名 | 騎手 | 連対率 |
---|---|---|---|
1 | シュネルマイスター | C.ルメール | 53% |
2 | エエヤン | M.デムーロ | 50% |
3 | ノースザワールド | 横山和生 | 52% |
4 | アドマイヤハダル | 田辺裕信 | 46% |
5 | バビット | 内田博幸 | 50% |
6 | エルトンバローズ | 西村淳也 | 86% |
7 | ウインカーネリアン | 三浦皇成 | 50% |
8 | ジャスティンカフェ | 横山典弘 | 67% |
9 | バラジ | 横山武史 | 41% |
10 | ソングライン | 戸崎圭太 | 60% |
11 | フェーングロッテン | 松若風馬 | 43% |
12 | デュガ | 川田将雅 | 27% |
12頭立てとなりました。少頭数気味ではありますがメンバーは豪華です。東京競馬場は今週開幕週です。天気も土曜日、日曜日と晴れそうですので、パンパンの良馬場で行えそうです。
ここからは、私なりのレース考察を交えて予想を公開していきたいと思います。
まずは展開予想から。
出走馬の展開予想 | ||
---|---|---|
先団 | 中団 | 後方 |
②エエヤン ③ノースザワールド ⑤バビット ⑥エルトンバローズ ⑦ウインカーネリアン ⑨バラジ ⑪フェーングロッテン | ④アドマイヤハダル ⑩ソングライン ⑫デュガ | ①シュネルマイスター ⑧ジャスティンカフェ |
逃げるのは枠順的にバビットでしょう。バビットは重賞を2勝していますが、今回騎乗の内田博幸騎手とのコンビで逃げで勝利していますので、逃げるでしょう。2番手はフェーングロッテンとなりそう。有力どころは控えて最後末脚を活かす競馬をしてきそうです。ペースはバビットがいますし、開幕週ということもあって、スローペースにはならなそうでミドルペースでレースは進みそうです。シュネルマイスター、ソングライン、ジャスティンカフェの有力馬3頭は末脚がキレるタイプですので、最後の直線は間違いなく伸びてくるでしょう。ここが本番ではないので、無理はさせないでしょうが、上記3頭どの馬も末脚不発という場面は想像しづらいです。力通りに決まる東京競馬場の傾向そのままの結果となりそうです。
たんぷくの買い目を限定公開!
最後に私が注目している馬をご紹介します。日曜日昼にはこちらで公開いたしますのでお楽しみに。
◎10ソングライン
○1シュネルマイスター
▲6エルトンバローズ
△8ジャスティンカフェ
予想日 | レース名 | グレード |
---|---|---|
10月8日(日) | 毎日王冠 | G3 |
買い方 | ||
組み合わせ | ||
単勝/馬連/3連複/3連単 | ||
1列目
2列目
3列目
|
毎日王冠2023攻略まとめ
ここまで、2023年10月8日に行われる毎日王冠(G2)に関する概要と過去のデータ、展開や注目馬を紹介してきました。
天皇賞秋のステップレースというだけあり、人気実力馬も多く出走する本レース。
G2とはいえ、注目が集まっています。
詳しい情報と毎日王冠の予想は枠順が確定次第追記していきます。
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