神戸新聞杯2023を過去の傾向から徹底分析!出走予定馬とレース展開を紹介
今回は、2023年9月24日に阪神競馬場で行われる神戸新聞杯(G2)についてポイントをまとめました。
10月23日に行われる菊花賞トライアルです。
少し先週の振り返りを
ローズステークスはマスクトディーヴァが上がり33.2秒の脚を使い快勝。
最初の1000mは57.3秒とハイペースで後方の馬が有利なペースとなりました。
結果、中団より後方に控えた3頭で馬券圏内独占となりました。
1番人気となったブレイディヴェーグが4コーナー回っても最後方付近で外を回したものの、馬群を捌くのに
少し手間取りました。捌いた後ムチを一発入れられてからの伸びが凄まじく、スムーズに追えていたらいい勝負だったように思います。
ブレイディヴェーグ、マスクトディーヴァともに今回で4戦目。まだまだ両馬とも伸び代があります。
本番では距離も200m伸び、ペースも違いますし、成長度合い、そして仕上がりももっと高次元でしょうから、真の勝負つけは秋華賞で見ましょう!
馬券の方は、馬連、3連複フォーメーション的中
流れが徐々に向いてきました。G1に向けていい流れを維持していきたいですね。
今週は菊花賞トライアル、神戸新聞杯。
日本ダービー3着のハーツコンチェルト、3番人気で8着だったファントムシーフが出走してきます。
夏の上がり馬も多いので、菊花賞に向けて新星が誕生すると菊花賞も面白くなるので、期待したいと思います。
本記事では、出走馬確定後に競馬予想20年筆者の独自予想とレース展望も公開します。
週末のメインレースの予想に悩んでいる方は是非最後までご覧ください。
競馬予想家。『たんぷくの当たる無料競馬予想』管理人。 緻密なデータ分析と有力馬診断には定評があり、Twitterのフォロワーは21,000人を超える。 過去には8度のトリプル馬単の的中を記録し、現在はnetkeibaでもウマい馬券の予想家として活躍中。 Youtubeチャンネル『地方競馬予想「たんぷく」』やnoteでも予想を提供するなど幅広く活動している。 小学生の頃からダビスタにハマった、根っからの競馬好き。好きなコンビはグラスワンダーと的場均騎手。
神戸新聞杯とは?開催概要とコースについて紹介
神戸新聞杯は、阪神競馬場で競馬場で行われる3歳牡馬の芝重賞(G2)レース。
3着までの馬に菊花賞への優先出走権が与えられるステップレースです。
歴史も長く今回で71回目。勝ち馬はその世代を代表するような馬ばかりで、かなり勝ち馬の質は高いG2レースとなります。
昨年の勝ち馬ジャスティンパレスは菊花賞で3着。3着だったボルドグフーシュは菊花賞で2着と本番に直結しています。
※以下、神戸新聞杯の競走条件と賞金の詳細です。
競争条件 | 賞金 |
---|---|
サラ系3歳以上 | 1着 5,400万円 |
JRA所属馬(外国産馬含む) | 2着 2,200万円 |
地方競馬所属馬 | 3着 1,400万円 |
外国調教馬(優先出走) | 4着 810万円 |
神戸新聞杯のコース特徴
神戸新聞杯は阪神競馬場の芝コース、右回り2,400mで行われます。
スタート地点は正面スタンド前からスタート。スタート直後、急坂があるので、コース形態的には2度急坂を登ります。外回りコースを利用し、ぐるっと一周するコースとなります。面スタンド前直線右の4コーナー出口付近で、1コーナーまでの距離は約530m。内回りコースを使用し、競馬場を一周するコースとなります。
向正面の残り1200m付近から緩やかに下っていき、残り600m付近から最後の直線のゴールまで残り190m付近まで降りた後に高低差1.8メートルの坂が待っています。直線は外回りコースなので473m。
1.8メートルと聞くとそこまでキツい坂という印象は受けませんが、勾配は1.5%となかなかキツいです。
阪神競馬場や中山競馬場のような急坂を苦にしない馬が有利にはなるでしょう。
また、外回りコースですので直線は473.6mと長く、傾向的には直線までじっくり脚を溜めた馬が脚を伸ばす展開が多く、一般的には力のある馬が力を出し切れるコースと言われています。
神戸新聞杯2023の出走登録馬
ここでは2023年9月20日現在、神戸新聞杯への出走が予定されている馬と特徴をご紹介します。
馬名 | 脚質 | 血統(父・母) | 馬年齢 |
---|---|---|---|
サスツルギ | 逃げ | ハーツクライ スノーパイン | 牡3歳 |
サトノグランツ | 差し | サトノダイヤモンド チェリーコレクト | 牡3歳 |
サヴォーナ | 差し | キズナ テイケイラピッド | 牡3歳 |
ショウナンバシット | 差し | シルバーステート ギエム | 牡3歳 |
シーズンリッチ | 先行 | ドゥラメンテ エバーシャルマン | 牡3歳 |
スマートファントム | 差し | ハービンジャー スマートアイリス | 牡3歳 |
ナイトインロンドン | 先行 | グレーターロンドン ムーンハウリング | 牡3歳 |
ハーツコンチェルト | 差し | ハーツクライ ナスノシベリウス | 牡3歳 |
バールデュヴァン | 差し | ミッキーアイル ジェラテリアバール | 牡3歳 |
ビキニボーイ | 差し | ビーチパトロール エバーアンドエバー | 牡3歳 |
ファントムシーフ | 差し | ハービンジャー ルパン2 | 牡3歳 |
マイネルラウレア | 差し | ゴールドシップ マイネボヌール | 牡3歳 |
ロードデルレイ | 先行 | ロードカナロア デルフィーノ | 牡3歳 |
ハーツコンチェルト
前走は日本ダービー3着で勝ち馬タスティエーラとは0.0秒差。ほぼダービー馬の本馬。当然今回も人気になるでしょう。
阪神競馬場は過去若葉Sで一度走っており、その時は1番人気で4着。この時は休み明けでもありましたし、馬体重もプラス12キロでこの馬の生涯で今の所一番思い馬体重の508キロでした。他のレースでは400キロ台で出走しています。明かに重め残しでの出走と言えるでしょう。
新馬戦は上がり33.9で勝っているので休み明けが苦手なタイプではなさそうです。距離もこれくらいであればこなしそうですし、阪神外回りコースなので、この馬の末脚をいかんなく発揮できるでしょう。
間違いなく優勝候補筆頭です。
ファントムシーフ
前走は日本ダービーを3番人気ながら、8着。勝ち馬とは0.4秒なので着差ほど負けてはおりません。この馬一瞬のキレというかキレはあるのですがじわじわ伸びてくるタイプ。菊花賞は流石に距離が長そうに思いますが、阪神芝2400mであれば大丈夫だと思います。
皐月賞では1番人気にされたほどの馬ですし、鞍上の武豊騎手もこの馬2度目の騎乗なので、前走よりはこの馬に対する理解が深まっているでしょうし、よりこの馬にあった競馬をしてくるでしょう。
今回の出走メンバーの中でも実力は上位ですし、馬券圏内には高い確率で入ってきそうです。
ナイトインロンドン
前走は阿寒湖特別を勝利。菊花賞へ向けて今年最大の惑星がこの馬だと思っています。
過去に阿寒湖特別を優勝し菊花賞を買った馬としてマンハッタンカフェがいます。
阿寒湖特別のタイムも悪くなく、菊花賞に進むにはここで権利を取得するか、菊花賞の出走頭数が少く出走できるかどちらかだとは思いますが、ぜひ菊花賞に駒を進めて欲しい馬です。
同世代の1線級の馬と戦ったことがないので、今回が試金石となりますが、ここ権利をとって菊花賞で注目したい馬です。
神戸新聞杯過去の優勝馬一覧
次の表は神戸新聞杯の過去10年の優勝馬の一覧になります。
開催数 | 馬名 | 枠 | 脚質 | 血統(父・母) |
---|---|---|---|---|
第70回 | ジャスティンパレス | 4 | 先行 | ディープインパクト パレスルーマー |
第69回 | ステラヴェローチェ | 5 | 差し | バゴ オーマイベイビー |
第68回 | コントレイル | 1 | 差し | ディープインパクト ロードクロサイト |
第67回 | サートゥルナーリア | 3 | 先行 | ロードカナロア シーザリオ |
第66回 | ワグネリアン | 3 | 差し | ディープインパクト ミスアンコール |
第65回 | レイデオロ | 5 | 先行 | キングカメハメハ ラドラーダ |
第64回 | サトノダイヤモンド | 8 | 差し | ディープインパクト マルペンサ |
第63回 | リアファル | 4 | 逃げ | ゼンノロブロイ クリソプレーズ |
第62回 | ワンアンドオンリー | 5 | 追込み | ハーツクライ ヴァーチュ |
第61回 | エピファネイア | 5 | 差し | シンボリクリスエス シーザリオ |
ここ3年中京競馬場で行われていますが、阪神競馬場時代は基本的に人気馬が強いというレースでした。今年もその傾向は変わらないように思います。
菊花賞へのステップレースとしてはメインのレースに当たるので有力馬の出走が多く、全体的に人気馬が強い傾向にあります。
今年はどのようなレース結果となるでしょうか?データを分析して傾向を探っていきたいと思います。
血統的側面
神戸新聞杯 血統別ランキング-2023年最新版- |
|
---|---|
RANK(回数) | 馬名 |
9回 |
|
2回 |
|
過去10年の血統を見てみると1番馬券に絡んでいる父はディープインパクトで10回。
次点がハーツクライで2回となります。
2回絡んだ種牡馬はハーツクライの他に、ジャスタウェイ、キングカメハメハ、ゼンノロブロイ、ルーラーシップがいますが、これらの馬は出走登録馬の中にいないのでハーツクライだけピックアップしています。
ディープインパクトももう産駒がいません。
今回出走登録馬の中でハーツクライ産駒は、サスツルギ、ハーツコンチェルトの2頭。
脚質的側面
中京競馬場で行われた2020~2022年を除く2010~2019年の過去10年間の脚質別データを紹介します。
脚質 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|
逃げ | 9.1% | 9.1% | 27.3% |
先行 | 8.8% | 11.8% | 14.7% |
差し | 9.8% | 21.6% | 31.4% |
追込 | 0.0% | 8.1% | 13.5% |
複勝率が一番高いのは差し馬で31.4%。次は逃げ馬で27.3%。ただ、逃げ馬の定義として4コーナーで先頭だった馬という定義なので、実質3頭ということになりますので逃げ馬が有利だということには逃げ馬のデータに関してはならないです。もう少し複勝率が高かければ優位性があると言えたでしょう。
馬券に絡んだ頭数を見てみると、逃げ馬が3頭、先行馬が5頭、差し馬が16頭、追込み馬が5頭と頭数をみると阪神外回りらしくじっくり構えた馬が上位に来ていることがわかります。
枠順的側面
中京競馬場で行われた2020~2022年を除く2010~2019年の過去10年間の枠順別データを紹介します。
枠 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|
1枠 | 0.0% | 0.0% | 16.7% |
2枠 | 0.0% | 6.7% | 20.0% |
3枠 | 18.8% | 25.0% | 25.0% |
4枠 | 6.3% | 18.8% | 18.8% |
5枠 | 16.7% | 33.3% | 38.9% |
6枠 | 5.9% | 11.8% | 23.5% |
7枠 | 0.0% | 5.0% | 10.0% |
8枠 | 10.0% | 15.0% | 25.0% |
複勝率は一番高いのは5枠で38.9%。次が3枠、8枠で25.0%
馬券に絡んだ回数を見ると5枠が7回でトップ。次が8枠の5回となります。
複勝率が一番低いのは7枠で10.0%で一番馬券に絡んでいないのは1枠と7枠で2回となります。
単勝オッズ的側面
中京競馬場で行われた2020~2022年を除く2010~2019年の過去10年間の単勝人気別データを紹介します。
人気 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|
1番人気 | 70.0% | 90.0% | 90.0% |
2番人気 | 20.0% | 50.0% | 70.0% |
3番人気 | 10.0% | 20.0% | 50.0% |
4番人気 | 0.0% | 0.0% | 10.0% |
5番人気 | 0.0% | 0.0% | 10.0% |
6番人気 | 0.0% | 10.0% | 20.0% |
7番人気 | 0.0% | 10.0% | 20.0% |
8番人気 | 0.0% | 10.0% | 20.0% |
9番人気 | 0.0% | 0.0% | 11.1% |
10番人気 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
11番人気 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
12番人気 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
13番人気 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
14番人気 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
15番人気 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
16番人気 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
17番人気 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
18番人気 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
過去10年の単勝人気別データですが、1番人気の複勝率は90%と信頼性抜群です。
人気馬が強い傾向にはありますが、勝利実績は3番人気までしかなく、1番人気7回、2番人気2回、3番人気1回の優勝回数となります。
過去10年の馬券圏内に入った馬30頭のうち21頭は1~3番人気の馬となっており、3着以内に1~3番人気の馬が大体2頭入る計算となります。
10番人気以下も1頭も馬券に絡んでおらず、9番人気も過去10年で1回しか馬券に絡んでいないので、馬券を検討するのも8番人気までの馬で十分でしょう。
騎手的側面
ここからは、過去5年の阪神芝2,400mの騎手成績を紹介します。
阪神「2,400m 騎乗回数ランキング-2023年最新版- |
|
---|---|
RANK(勝率/連対率) | 騎手名 |
10.9%/28.3% |
|
4.3%/10.9% |
|
17.5%/30.0% |
|
※このコースの騎乗数が多い順上位3人を記載しています。
勝利数で見るとは川田将雅騎手が9勝でトップ。次が松山弘平騎手の7勝。3番手は和田竜二の5勝となっています。
この中で今回騎乗予定の騎手は、和田竜二騎手(ナイトインロンドン)、松山弘平騎手(ハーツコンチェルト)、川田将雅騎手(サトノグランツ)です。
神戸新聞杯2023出走馬確定(9月23日更新)
2023年9月24日に行われるローズステークスの出走馬と枠順が確定しました。
馬番 | 馬名 | 騎手 | 連対率 |
---|---|---|---|
1 | サスツルギ | 北村宏司 | 80% |
2 | ショウナンバシット | M.デムーロ | 57% |
3 | サトノグランツ | 川田将雅 | 67% |
4 | ロードデルレイ | 坂井瑠星 | 100% |
5 | バールデュヴァン | 古川吉洋 | 30% |
6 | サヴォーナ | 池添謙一 | 56% |
7 | ファントムシーフ | 武豊 | 50% |
8 | マイネルラウレア | 横山武史 | 50% |
9 | ビキニボーイ | 松若風馬 | 35% |
10 | ナイトインロンドン | 和田竜二 | 80% |
11 | シーズンリッチ | 角田大河 | 33% |
12 | スマートファントム | 岩田望来 | 33% |
13 | ハーツコンチェルト | 松山弘平 | 33% |
13頭立てとなりました。阪神競馬場の天気ですが、今のところ土曜日の早朝から日曜日にかけて晴れそうで神戸新聞杯は良馬場で行えそうです。
ここからは、私なりのレース考察を交えて予想を公開していきたいと思います。
まずは展開予想から。
出走馬の展開予想 | ||
---|---|---|
先団 | 中団 | 後方 |
②ショウナンバシット ⑥サヴォーナ ⑦ファントムシーフ ⑪シーズンリッチ
| ①サスツルギ ③サトノグランツ ④ロードデルレイ ⑤バールデュヴァン ⑩ナイトインロンドン ⑫スマートファントム ⑬ハーツコンチェルト | ⑧マイネルラウレア ⑨ビキニボーイ |
逃げるのはサヴォーナでしょう。菊花賞トライアルで、休み明けの馬が多くいますし、先行勢も多くないのでペースはスローペースでしょう。若駒で休み明けなので、気性に不安がある馬はかかると思いますが、基本的には力のある最後の脚がキレる馬が有利なレースとなるでしょう。頭数も落ち着いていますし、紛れもないでしょうから力通り決着すると思われます。
たんぷくの買い目を限定公開!
最後に私が注目している馬をご紹介します。日曜日昼にはこちらで公開いたしますのでお楽しみに。
◎ 13 ハーツコンチェルト
○ 7 ファントムシーフ
▲ 4 ロードデルレイ
△ 1 サスツルギ
予想日 | レース名 | グレード |
---|---|---|
9月14日(日) | 神戸新聞杯 | G3 |
買い方 | ||
組み合わせ | ||
単勝/馬連/3連複フォーメーション | ||
1列目
2列目
3列目
|
神戸新聞杯2023攻略まとめ
ここまで、2023年9月24日に行われる神戸新聞杯(G2)に関する概要と過去のデータ、展開、注目馬を紹介してきました。
牡馬3冠目の菊花賞の最大のトライアルレース。
過去の優勝馬を見ると菊花賞のみならずその後のG1戦線を賑わせた馬が多数いるので、今後の競馬界の主役を担う馬が勝つ可能性も高いです。
先週は展開のあやもあったのでしょうが、セントライト記念で圧倒的1番人気だったソールオリエンスが負けました。
今週は春の実績馬が夏の上がり馬を退けることができるでしょうか。注目です。
詳しい情報と神戸新聞杯の予想は枠順が確定次第追記していきます。
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