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ジャパンカップ2023を徹底考察!過去データからみた傾向や攻略法をチェック!

競馬予想サイト解体新書の検証担当「河田 孝太郎」です。

今回は、2023年11月26日(日)に開催されるジャパンカップについてお話したいと思います。

過去の傾向からみた対策はもちろん。

注目馬と伏兵、展開予想など、勝つために必要な情報を余すことなくご紹介しているので、是非最後まで御覧ください。

この記事の監修者
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競馬予想サイト解体新書 責任者
河田 孝太郎

1965年8月8日生まれ。日本中央競馬学校中退。

元ジョッキーの父親に憧れJRA所属の騎手を目指すが一身上の都合により断念。某有名競馬場で厩務員として働いていた際にフリーライターとして訪れた福岡と意気投合し、競馬予想サイト解体新書設立に参画。

責任者を務める。

競馬歴40年。一口馬主にハマり、2021年はレッドベルオーブ他3頭を購入。

競馬予想サイト解体新書では主に検証記事を担当する。

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ジャパンカップ2023出走馬(確定版)

2023年11月23日(木)、今年のジャパンカップの出走馬及び枠順が発表されました。

馬番 馬名 騎手 連対率
1 リバティアイランド 川田将雅 100%
2 イクイノックス C.ルメール 100%
3 タイトルホルダー 横山和生 59%
4 スタッドリー T.マーカンド 43%
5 ドウデュース 戸崎圭太 60%
6 フォワードアゲン 黛弘人 27%
7 イレジン M.ヴェロン 79%
8 パンサラッサ 吉田豊 50%
9 ヴェラアズール H.ドイル 38%
10 ダノンベルーガ J.モレイラ 33%
11 トラストケンシン 荻野極 16%
12 チェスナットコート 田中学 20%
13 クリノメガミエース 吉村智洋 30%
14 ディープボンド 和田竜二 42%
15 ショウナンバシット M.デムーロ 44%
16 インプレス 三浦皇成 38%
17 スターズオンアース W.ビュイック 70%
18 ウインエアフォルク 藤田菜七子 17%

出走馬はフルゲート18頭。

連覇を狙うヴェラアズールから牝馬3冠のリバティアイランド。

さらには世代最強馬のイクイノックス、サウジCを制し総合獲得賞金歴代3位のパンサラッサまで、例年以上にタレント揃いとなりました。

とくに、リバティアイランドとイクイノックスが同じ1枠に入ったのは驚きました。

次のパートでは、ジャパンカップ出走馬の中から個人的に注目したい競走馬についてご紹介します。

ジャパンカップ2023の出走馬を詳しく解説

現在、ジャパンカップに出走登録をしている各馬は実力派揃い。

しかし、中には海外馬も含まれており「名前は知ってるけど実力まではよく知らない」という方も多いのではないでしょうか?

そんな海外馬はもちろん、日本国内で活躍する出走馬の中から個人的に好走を期待している9頭について詳しく解説していきます。

イクイノックス

ジャパンカップイクイノックス

  • 戦績:9戦7勝
  • 年齢:牡4歳
  • 血統(父):キタサンブラック
  • 血統(母):シャトーブランシュ

言わずと知れた世代最強馬イクイノックス。

10月29日の天皇賞(秋)を走って勝利したばかりですが、勢いそのままにジャパンカップへの出走を決めました。

前々走の宝塚記念とは異なり先団で競馬を進めた天皇賞(秋)は世界レコードを叩き出し、もはや”世界最強”と称されています。

有馬記念も制した昨年の年度代表馬がジャパンカップまで制してしまうのか・・・

今走において最も注目を集めるであろうイクイノックスの走りは要必見です。

ヴェラアズール

ジャパンカップ2023ヴェラアズール

  • 戦績:26戦6勝
  • 年齢:牡6歳
  • 血統(父):エイシンフラッシュ
  • 血統(母):ヴェラブランカ

昨年のジャパンCの覇者ヴェラアズール。

そのジャパンCを勝って以降勝利から遠ざかっているヴェラアズールですが、東京の芝2400mでは3戦2勝。勝利を逃した緑風Sでも3着と掲示板を外していません。

ジャパンC以降の4戦は中山(有馬記念)→メイダン(ドバイWC)→阪神(宝塚記念)→京都(京都大賞典)と全て東京外。

1年勝利から遠ざかっているヴェラアズールがジャパンC連覇を成し遂げるのか?

恐らく今回のメンツの中ではオッズが高くなることが予想されるため、買い目の軸にする方は狙い目でしょう。

タイトルホルダー

ジャパンカップ2023タイトルホルダー

  • 戦績:17戦7勝
  • 年齢:牡5歳
  • 血統(父):ドゥラメンテ
  • 血統(母):メーヴェ

まだまだ重賞での勝利が狙えそうなタイトルホルダー。

菊花賞・天皇賞(春)・宝塚記念も制し、凱旋門賞にも出走した同馬は意外にもジャパンC初出走。

東京芝2400mへの出走経験はあるものの、その際は3歳時に出走した東京優駿で、シャフリヤールやその年の有馬記念を制したエフフォーリアなど強豪揃いの中でのレースでした(結果6着)。

今回のジャパンカップも強豪揃いではありますが、ハナさえとれればタイトルホルダーも勝利争いに加わるでしょう。

今や主戦騎手となった横山和生騎手がどんな競馬運びをするのか。

こちらも注目の1頭です。

パンサラッサ

ジャパンカップパンサラッサ

  • 戦績:26戦7勝
  • 年齢:牡6歳
  • 血統(父):ロードカナロア
  • 血統(母):ミスペンバリー

2月のサウジC(賞金13億1865万円)を制し、一躍歴代獲得賞金ランキング3位となったパンサラッサ。

3月のドバイワールドC以降は休養していましたが、イクイノックスをはじめ強豪ひしめくジャパンカップへの出走を表明しました。

タイトルホルダーやイクイノックスを押しのけて今回も大逃げに徹することが予想されますが、唯一の懸念点は距離。

実は2200m以上のレースでは連対率0%。

2400mで行われるジャパンカップでは少々厳しいかもしれませんが、持ち味の大逃げをかまし番狂わせを起こすのか?ひそかに期待が寄せられます。

ディープボンド

ジャパンカップ2023ディープボンド

  • 戦績:24戦5勝
  • 年齢:牡6歳
  • 血統(父):キズナ
  • 血統(母):ゼフィランサス

天皇賞(春)では2着、京都大賞典では3着とまだまだ衰え知らずな走りを見せているディープボンド。

昨年10月の凱旋門賞以降は馬券内を逃していましたが、天皇賞(春)からは復調の兆しを見せています。

決まればこちらもジャパンカップ初出走。

東京の芝2400mは3年前に出走した東京優駿以降走っていませんが、その時は5着と掲示板には食い込んでいるだけに今走での好走も期待できます。

ドウデュース

ジャパンカップ2023ドウデュース

  • 戦績:10戦5勝
  • 年齢:牡4歳
  • 血統(父):ハーツクライ
  • 血統(母):ダストアンドダイヤモンズ

2021年にはJRA最優秀2歳牡馬にも選ばれているドウデュース。

イクイノックスと並び「4歳牡馬では最強格」と呼び声も高い同馬は今年に入り怪我での出走取り消しも相まってぱっとしない結果が続いているだけに、ジャパンカップでの出走で巻き返しを図りたいところ。

個人的に不安なのは鞍上。

前走の天皇賞(秋では)デビューからコンビを組む武豊騎手が騎乗予定だったものの、同日の5Rで騎乗したブラックライズに右足を蹴られて負傷。急遽戸崎圭太騎手に変更となるアクシデントが発生しました。

11月19日に行われるマイルCSでの復帰を目指していましたが怪我の回復が著しくなく、状況次第ではジャパンカップに間に合わないとも言われています。

ダービーでは世界最強と呼ばれるイクイノックスを破っているだけに、武豊騎手とコンビを組めれば一気に勝利候補に名を連ねるはず。

同馬はもちろん、鞍上が誰になるのかにも期待して動向を見守りましょう。

リバティアイランド

ジャパンカップ2023リバティアイランド

  • 戦績:6戦5勝
  • 年齢:牝3歳
  • 血統(父):ドゥラメンテ
  • 血統(母):ヤンキーローズ

先日の秋華賞を制し、史上7頭目の牝馬3冠を達成したリバティアイランド。

このまま出走が決まれば唯一の牝馬参戦となりますが、正直今のリバティアイランドであれば牡馬が相手でも十分に上位争いができる馬ではないかと思います。

デビュー戦以来2戦目の牡馬との対決となりますが、過去牝馬でジャパンカップを制した2頭(ジェントルディンナとアーモンドアイ)はシンザン記念を経由してデビュー戦含め牡馬との対戦が3戦目。

今回、リバティアイランドがジャパンカップを制すれば史上3頭目の3歳牝馬の勝利はおろか、牡馬との対戦2戦目での勝利も史上初となります。

斤量での有利に加え、鞍上もデビューからコンビを組む川田将雅騎手。

イクイノックスをはじめとした強豪牡馬とどのような戦いを繰り広げるのか?とても楽しみな1頭です。

イレジン(海外馬)

ジャパンカップイレジン

  • 戦績:19戦13勝
  • 年齢:セ6歳
  • 血統(父):Manduro
  • 血統(母):Inanga

海外からの参戦が決まったイレジン。

海外G1を2勝しており、G2・G3も合わせて3勝。平場も合わせれば13勝を挙げるなど実績十分。

勝利数が物語っている通り強い馬なのは間違いありませんが、それ以上に魅力なのはデビューから一度も掲示板を外していないことでしょう。

それどころか、馬券内入線を逃したのはデビューから9戦目のみ。

今回のジャパンカップまでに19戦走っていますが、19戦中18戦で馬券に絡んでいるというヒモには必須級の馬と言えるでしょう。

鞍上はデビュー2戦目からコンビを組むM.ヴェロン騎手。

99年2月生まれという若さはもちろん。

昨年のロワイヤルオークでフランス人女性騎手初のG1制覇を達成し注目を集めています。

ショウナンバシット

ジャパンカップ2023ショウナンバシット

  • 戦績:9戦3勝
  • 年齢:牡3歳
  • 血統(父):シルバーステート
  • 血統(母):ギエム

近走勝利から遠ざかっているショウナンバシット。

3月18日の若葉Sを勝利した後はM.デムーロ騎手を背に皐月賞をはじめとするG1に格上げ挑戦したものの、直近の菊花賞まで勝利できていません。

今回も既にデムーロ騎手とコンビを組むことが予想されていますが、これまで以上にハイレベルになるであろうジャパンCでは厳しい印象を受けます。

当日のコンディションや陣営のコメントを踏まえた上で買い目に含めるか検討すると良いでしょう。

2年連続出走となる競走馬は?

2022年から2023年のジャパンカップまで、2年連続の出走となる各馬がこちら。

  • ヴェラアズール
  • ダノンベルーガ

ヴェラアズールは昨年のジャパンカップ覇者。

ジャパンカップ制覇後は勝利から遠ざかっていますが、途中でダートや重馬場でのレースも経験しています。

良馬場の芝2400mでならまだ勝ち目があるかもしれません。

一方のダノンベルーガはG1で未だ未勝利。

まだまだ出走回数が少ない1頭ではありますが、ジャパンカップを制覇すれば昨年のヴェラアズール同様、G1未勝利馬の勝利となります。

ジャパンカップの過去優勝馬から傾向を徹底解析

本パートでご紹介する内容がこちら。

  • 過去12年間の優勝馬・上位入線馬
  • 過去のレース結果からみた傾向

競馬に絶対はありませんが、重賞レースではなにかと『ジンクス』が注目を集めます。

過去の傾向などを知るのと知らないのとでは雲泥の差なので、少しでも予想の精度を上げたいと思っている方はチェックしておきましょう。

過去12年間の優勝馬・入着馬

第31回【2011年11月27日】天候:晴/芝:良

馬名 人気 単勝オッズ 馬年齢 騎手 通過順位
1着 ②ブエナビスタ 2番人気 3.4倍 1枠 牝5 岩田康誠 6-6-9-6
2着 ⑯トーセンジョーダン 6番人気 14.1倍 8枠 牡5 C.ウィリアムズ 2-2-2-3
3着 ①ジャガーメイル 14番人気 106.5倍 1枠 牡7  四位洋文 9-8-12-9

ジャパンカップ2011年結果

連覇を狙うローズキングダム、ドバイWCを制したヴィクトワールピサ、さらには凱旋門賞馬デインドリームなどを含め、G1馬10頭が揃う”超豪華”メンバーによって行われた2011年のジャパンC。

3着には昨年の天皇賞(春)以降、6戦連続で馬券外の穴馬ジャガーメイル。

2着には、その年の天皇賞(秋)をJRAレコードで制覇したトーセンジョーダン。

そして1着には昨年もジャパンCに出走しリベンジに燃えるブエナビスタが入線しました。

3着のジャガーメイルが入線したことにより、3連単は3246.8倍の高オッズがつく波乱の結果となりました。

第32回【2012年11月25日】天候:晴/芝:良

馬名 人気 単勝オッズ 馬年齢 騎手 通過順位
1着 ⑮ジェンティルドンナ 3番人気 6.6倍 8枠 牝3 岩田康誠 2-2-3-6
2着 ⑰オルフェーヴル 1番人気 2.0倍 8枠 牡4 池添謙一 12-13-10-3
3着 ⑬ルーラーシップ 2番人気 5.4倍 7枠 牡5 C.ウィリアムズ 13-11-13-15

ジャパンカップ2012年結果

この年の凱旋門賞で2着に入線した言わずと知れた名馬オルフェーヴルをはじめ、天皇賞(春)で復活Vを果たしたエイシンフラッシュなど前年同様にハイレベルな戦いとなった2012年のレース。

最後の直線でオルフェーヴルと共にジェンティルドンナが先頭に駆け上がると最後まで接戦を繰り広げ、最終的には写真判定にまでもつれ込む大接戦に。

写真判定の結果はハナ差でジェンティルドンナの勝利。

桜花賞を皮切りにオークス、ローズS(G2)、秋華賞を制し、重賞4連勝の勢いそのままに優勝する形となりました。

第33回【2013年11月24日】天候:晴/芝:良

馬名 人気 単勝オッズ 馬年齢 騎手 通過順位
1着 ⑮ジェンティルドンナ 1番人気 2.1倍 4枠 牝4 R.ムーア 3-3-3-4
2着 ⑨デニムアンドルビー 7番人気 29.8倍 5枠 牡4  浜中俊 12-14-13-13
3着 ⑤トーセンジョーダン 11番人気 100.3倍 3枠 牡5 W.ビュイック 2-2-2-2

ジャパンカップ2013年結果

7歳となり3年連続の出走で初のジャパンC制覇を目指すトーセンジョーダン。前年の皐月賞で「ゴルシワープ」を見せ一躍時の馬となった暴れ馬ゴールドシップなどが出走した2013年のジャパンC。

タレント揃いの中、レースを制したのは去年の覇者ジェンティルドンナでした。

前年のジャパンCを勝利して以降、2着→3着→2着とイマイチ勝ちきれない競馬が続いていましたが、連覇を期待する競馬ファンの期待に応える走りを見せ、前回勝ったジャパンC同様ハナ差で勝利。

これによりジェンティルドンナはジャパンカップ史上初の連覇を成し遂げました。

第34回【2014年11月30日】天候:晴/芝:良

馬名 人気 単勝オッズ 馬年齢 騎手 通過順位
1着 ④エピファネイア 4番人気 8.9倍 2枠 牡4 C.スミヨン 3-2-3-4
2着 ①ジャスタウェイ 3番人気 6.7倍 1枠 牡5 福永祐一 10-8-8-8
3着 ⑮スピルバーグ 6番人気 11.3倍 7枠 牡5 北村宏司 15-16-15-13

ジャパンカップ2014年結果

ジャパンカップ3連覇を目指すジェンティルドンナ、凱旋門賞にも出走したジャスタウェイ、天皇賞(秋)で勝利したスピルバーグらが出走した2014年のジャパンC。

この年のジャパンCを制したのは良血馬エピファネイアでした。

前年、雨が降り56年ぶりに不良馬場での開催となった菊花賞を制し注目を集めたものの、その後は海外遠征を挟み失速。

前走の天皇賞(秋)でも6着と振るわない中出走したジャパンCでは最終直線で抜け出すと最終的には2着に4馬身差をつける圧勝となりました。

第35回【2015年11月29日】天候:晴/芝:良

馬名 人気 単勝オッズ 馬年齢 騎手 通過順位
1着 ⑮ショウナンパンドラ 4番人気 9.2倍 7枠 牝4 池添謙一 9-9-8-11
2着 ⑥ラストインパクト 7番人気 23.9倍 3枠 牡5 R.ムーア 11-12-8-11
3着 ①ラブリーデイ 1番人気 2.7倍 1枠 牡5 川田将雅 6-6-6-5

ジャパンカップ2015年結果

宝塚記念と天皇賞(秋)を含む重賞4連勝中の1番人気ラブリーデイ。G1タイトル7つ目と同時に2年前のリベンジを果たせるか注目が集まるゴールドシップなど、この年のジャパンCもタレント揃い。

ゴール直前で三つ巴になったレースは牝馬のショウナンパンドラが勝利しました。

前走の天皇賞(秋)でも同じ15枠で4着と惜敗。勝利後のインタビューで池添謙一騎手は「競馬の神様に試されているようだった」とコメント。

1着→2着→3着がクビ差というだけでもその激戦模様が伺えますが、最終的には1着〜15着まで着差が1秒以内と近年稀に見る大混戦となりました。

第36回【2016年11月27日】天候:小雨/芝:良

馬名 人気 単勝オッズ 馬年齢 騎手 通過順位
1着 ①キタサンブラック 1番人気 3.8倍 1枠 牡4 武豊 1-1-1-1
2着 ⑫サウンズオブアース 5番人気 12.2倍 6枠 牡5 M.デムーロ 7-7-9-9
3着 ⑰シュヴァルグラン 6番人気 13.9倍 8枠 牡4 福永祐一 9-9-12-10

ジャパンカップ2016年結果

ドバイターフで勝利し人気を集めるリアルスティールにG1初勝利を狙うサウンズオブアース。皐月賞馬ディーマジェスティなどが出走した2016年のジャパンカップ。

このレースで勝利したのはキタサンブラックでした。

ハナから先頭に立ったキタサンブラックは最後の登り坂もなんなくこなし、勢いを殺すことなく1着でゴール。

1番人気に推されつつ、最後まで1着を譲らないキタサンブラックの走りはまさに”最強”と呼ぶに相応しいものでした。

第37回【2017年11月26日】天候:晴/芝:良

馬名 人気 単勝オッズ 馬年齢 騎手 通過順位
1着 ①シュヴァルグラン 5番人気 13.3倍 1枠 牡5 H.ボウマン 5-4-4-4
2着 ②レイデオロ 2番人気 3.8倍 1枠 牡3 C.ルメール 11-9-9-7
3着 ④キタサンブラック 1番人気 2.1倍 2枠 牡5 武豊 9-9-12-10

ジャパンカップ2017年結果

この年のジャパンカップは前回王者のキタサンブラックを筆頭に、ダービー馬のレイデオロ、宝塚記念を勝利し天皇賞(秋)では2着と結果を残しているサトノクラウンらが出走。

レースはキタサンブラックが前年を彷彿とさせる逃げを見せたものの、最終直線で抜け出したレイデオロとシュヴァルグランが並び混戦に。

最後はシュヴァルグランが驚異的な伸びを見せ差し切り勝利し、G1初タイトルとなりました。

第38回【2018年11月25日】天候:晴/芝:良

馬名 人気 単勝オッズ 馬年齢 騎手 通過順位
1着 ①アーモンドアイ 1番人気 1.4倍 1枠 牝3 C.ルメール 3-2-2-2
2着 ⑧キセキ 4番人気 9.2倍 5枠 牡4 川田将雅 1-1-1-1
3着 ⑪スワーヴリチャード 2番人気 6.5倍 7枠 牡4 M.デムーロ 5-5-4-4

ジャパンカップ2018年結果

連覇を狙うシュヴァルグランに大阪杯を制覇したスワーヴリチャード。さらには菊花賞馬のキセキなど実力のある古馬がひしめき合う2018年のジャパンC。

古馬達がしのぎを削る戦いになるかと思われましたが、このレースの主役はダントツの1番人気を集める牝馬アーモンドアイでした。

スタートからキセキと共に先団集団を引っ張ると、最後の坂を登りきったところでギアを1段階上げ余裕のゴール。

鞍上のC.ルメール騎手も「特別な馬」とコメントしたアーモンドアイは、このレースで従来のレコードを1.5秒も更新する驚異的な勝ち時計を叩き出しました。

第39回【2019年11月24日】天候:曇/芝:重

馬名 人気 単勝オッズ 馬年齢 騎手 通過順位
1着 ⑤スワーヴリチャード 3番人気 5.1倍 3枠 牡5 O.マーフィー 7-7-6-5
2着 ①カレンブーケドール 5番人気 10.5倍 1枠 牝3 津村明秀 4-4-3-2
3着 ②ワグネリアン 2番人気 4.3倍 2枠 牡4 川田将雅 6-6-6-8

ジャパンカップ2019年結果

創設39年目で初めて日本馬オンリーでの出走となった2019年のジャパンC。

海外馬の出走はなかったものの、実力のある海外ジョッキーが多数参戦し、R.ムーア騎手、W.ビュイック騎手、C.スミヨン騎手などが注目を集めました。

そんな中、このレースを制したのは昨年のジャパンCで3着と好走したスワーヴリチャード。

24歳という若さで英リーディングジョッキーとなったO.マーフィー騎手を背に、雨でぬかるんだ重馬場をもろともしない伸びで勝利を飾りました。

第40回【2020年11月29日】天候:曇/芝:良

馬名 人気 単勝オッズ 馬年齢 騎手 通過順位
1着 ②アーモンドアイ 1番人気 5.1倍 2枠 牝5 C.ルメール 4-5-4-4
2着 ⑥コントレイル 2番人気 10.5倍 4枠 牡3 福永祐一 9-9-9-9
3着 ⑤デアリングタクト 3番人気 4.3倍 3枠 牝3 松山弘平 7-7-7-7

ジャパンカップ2020年結果

皆さんの記憶にも新しい2020年のジャパンC。

アーモンドアイ、コントレイル、デアリングタクトと、史上初の三冠馬3頭が激突する歴史的1戦となったジャパンCは人気通りの結果となりました。

ゴール前では上記3頭に加え4着のカレンブーケドール、5着のグローリーヴェイズらも抜け出しましたが、やはりこの3頭には敵わず。

レースを制したのはアーモンドアイでした。

アーモンドアイは2018年以来2度目のジャパンC制覇を果たし、このレースを最後に引退。

自身の最後を勝利で締めくくる姿はまさに”女王”そのものでした。

第41回【2021年11月28日】天候:晴/芝:良

馬名 人気 単勝オッズ 馬年齢 騎手 通過順位
1着 ②コントレイル 1番人気 1.6倍 1枠 牡4 福永祐一 8-7-8-8
2着 ⑦オーソリティ 3番人気 7.1倍 4枠 牡4 C.ルメール 5-4-5-2
3着 ④シャフリヤール 2番人気 3.7倍 2枠 牡3 川田将雅 5-5-6-5

ジャパンカップ2021年結果

昨年2着の3冠馬コントレイルがダントツの1番人気を集め、それを追うのはジャパンC常連のキセキ、アルゼンチン共和国杯連覇のオーソリティなどの実力馬が続いた2021年のジャパンC。

最終直線ではオーソリティが1歩抜け出すものの、残り200mほどでコントレイルが差し切り勝利。

昨年のジャパンカップで2着になって以降、勝利から遠ざかっていたコントレイルが悲願のジャパンC制覇を果たしました。

コントレイルはこのレースが引退レース。

デビュー戦をはじめ、コントレイルのキャリア11戦のうち10戦でコンビを組んだ福永祐一騎手も「ジョッキー人生の全てを注ぎ込んだ」と特別な思いを寄せた1頭でした。

第42回【2022年11月28日】天候:晴/芝:良

馬名 人気 単勝オッズ 馬年齢 騎手 通過順位
1着 ⑥ヴェラアズール 3番人気 4.5倍 3枠 牡5 R.ムーア 11-9-10-10
2着 ⑮シャフリヤール 1番人気 3.4倍 7枠 牡4 C.デムーロ 12-14-14-12
3着 ③ヴェルトライゼンデ 4番人気 9.5倍 2枠 牡5 D.レーン 5-5-5-4

ジャパンカップ2022年結果

パリ大賞を制したオネスト、凱旋門賞をはじめ様々な重賞レースで結果を残すグランドグローリーなど4頭の外国馬が出走した昨年のジャパンC。

対してダービーやドバイシーマクラシックを勝利したシャフリヤール、3冠馬の意地を見せるデアリングタクトなど日本馬もタレント揃い。

例年通りの混戦模様を制したのは3番人気のヴェラアズールでした。

ゴール版前ではシャフリヤール・ヴェルトライゼンデ・デアリングタクトと激戦を繰り広げましたが、3/4馬身差でギリギリの勝利。

ヴェラアズールが凄いのはもちろん。このレースで初めてコンビを組んだR.ムーアの手綱捌きが光った1戦でした。

直近12年のレース結果からみた傾向は?

これまでにご紹介した戦績を元に、各項目別の勝利数をまとめてみました。

人気別

  • 1番人気:5勝
  • 2番人気:1勝
  • 3番人気:3勝
  • 4番人気:2勝
  • 5番人気:1勝

年齢別

  • 3歳:2勝
  • 4歳:5勝
  • 5歳:5勝

牡馬・牝馬

  • 牡馬:6勝
  • 牝馬:6勝

意外にも牝馬が躍動しており、過去12年での牡馬との戦績は五分五分。

その分、3歳馬は苦戦している印象を受けます。

有馬記念や天皇賞に引けを取らない注目レースということもあり、出走経験などを踏まえて中堅クラスに一歩及ばないといったところでしょうか。

しかし、人気別では1番人気の勝率が突出していることに加え、過去12年どころか2009年以降は全て1番人気〜5番人気が勝利しているという結果に。

これを知っているのと知らないのとでは圧倒的に予想に差が出ると思うので、是非上記のデータを参考にしてみてください。

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最後までご覧いただきありがとうございます。

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