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モーリス産駒の特徴を完全網羅!得意距離やコース・レース別成績を調査

どうも。福岡です。

今回は、これからの競馬界を担うであろう、期待と注目が集まる「モーリス産駒の特徴」について、競馬予想サイト解体新書が徹底的に調査!

モーリス産駒の特徴について

「モーリスの子供ってどんなレースに強いの?」

「モーリス産駒は芝がメイン?それともダート?」

「血統的に見てどの血筋と相性が良いの?」

「モーリスってどんな馬だったの?」

などなど、競馬予想には欠かせない、モーリス産駒の気になる特徴やクセはもちろん、モーリスの基本的な情報まで”どの記事よりも詳しく”まとめました。

この記事を読めば完璧!

モーリス産駒の特徴をしっかり見抜いて、明日からの競馬予想に役立てましょう。

この記事の監修者
監修者画像
解体新書プロジェクト 総責任者
福岡 裕也

1968年11月1日生まれ。慶應義塾大学卒業。

某スポーツ新聞の競馬面を16年担当。その後、独立してフリーのライターとして活動中。競馬だけではなく、競艇・競輪関連の記事やコラムを執筆する。

競馬歴27年・競艇歴30年・競輪歴25年。趣味は海外旅行。年間10回以上は海外へ。

競艇予想サイト解体新書では全体の監修・コラムの執筆を担当。

著書『解体新書〜競馬・競艇・競輪を極めた男の13の法則〜』を出版予定。

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モーリスはどんな馬?通算成績と勝鞍を紹介!

モーリス産駒

スクリーンヒーロー

2004 栗毛 ロベルト系

グラスワンダー

1995 栗毛

Silver Hawk
1979 鹿毛
Ameriflora
1989 鹿毛

ランニングヒロイン

1993 鹿毛

サンデーサイレンス
1986 青鹿毛
ダイナアクトレス
1983 鹿毛

メジロフランス

2001 栗毛

カーネギー

1991 鹿毛

Sadler’s Wells
1981 鹿毛
Detroit
1977  黒鹿毛

メジロモントレー

1986 黒鹿毛

モガミ
1976 青鹿毛
メジロクインシー
1981 鹿毛
  • 戦績:18戦11勝【11-2-1-4】
  • 獲得賞金:5億3,642万円
  • 調教師:堀宣行 (美浦)
  • 馬主:吉田和美
  • セリ取引価格:1,050万円

主な勝鞍がこちら。

  • 香港カップ(GI)
  • 天皇賞(秋)(GI)
  • チャンピオンズマイル(GI)
  • 香港マイル(GI)
  • マイルチャンピオンシップ(GI)
  • 安田記念(GI)
  • ダービー卿チャレンジトロフィー(GIII)

2015年に年度代表馬・最優秀短距離馬に選ばれたモーリス。

全11勝のうち6勝がGIという素晴らしい成績の持ち主です。

デビュー戦の勝利後は大きく注目されることもなく日の目を浴びませんでしたが、9戦4勝で迎えた2015年のダービー卿チャレンジトロフィーを皮切りに素質を開花させ、その年にGIを3勝。

翌年もその能力は衰えること無く、引退レースとなった香港Cも勝利。その年のG1を3勝するなど有終の美を飾りました。

そんなモーリスの代表産駒はこちら。

  • ジェラルディーナ
  • ジャックドール
  • ピクシーナイト
  • ノースブリッジ
  • シゲルピンクルビー

ジェラルディーナとピクシーナイトで既にGIを2勝。

とくにジェラルディーナは2022年の有馬記念も3着に入線。獲得賞金は現時点で現役馬で第10位の約4億円とかなり稼いでいます。

父モーリスと同じ香港Cに出走したジャックドールも13戦7勝と着実に勝利を重ねています。

また、昨年開催されたセレクトセールにて、ダノックスが「モシーンの2021」を4億5,000万円で落札。1歳の取引では歴代2位の落札額となり、期待度の高さがわかります。

モーリス産駒の9つの特徴を大公開!

ここからが本番。

競馬予想に必要なモーリス産駒の特徴を紹介します!

  1. 気性は穏やか
  2. 芝のレースが得意
  3. マイル〜2200mが丁度良い
  4. 重馬場・不良馬場での成績良好
  5. モーリス産駒は晩成型?
  6. 溜め足型で切れ味が鋭い
  7. 牡馬の成績が優秀
  8. 特別レースの勝率は高め

モーリス産駒の主な特徴はこんな感じ。

得意のマイル適正だけでなく、2200メートルまで伸ばせるスタミナも上々。

切れ味が抜群の溜め脚タイプも完全に父親譲りです。

これだけでも”なんとなく”勝負できるデータにはなりますが、上記はあくまでも良いところピックアップしただけ。

競馬予想に活かすためには、モーリス産駒の悪いところも知る必要があります。

グレードの高いレースになるほど情報勝負。

気になる特徴を1つずつ解説していきます。

【特徴その①】穏やかで大人しく勝負根性が強い

折り合いがつきやすく入れ込みにくい「気性の良さ」が注目ポイントの1つになります。

モーリス産駒父と父父

父父グラスワンダー、父スクリーンヒーローや、母父のカーネギーも気性難のイメージはなく、どちらかと言えば大人しいですが、勝負根性はとことん強い。という血統です。

ジェラルディーナ、ジャックドール、ピクシーナイトを始めとしたメインの産駒は装飾もあまり必要としておらず、大舞台でも非常に穏やか。

パドックから返し馬までの流れで、苦戦している模様は殆ど見られていません。

ゲート難については少しもたつくところはあれど、それは競走馬としてのクセ。

合わせられてからひと伸びする。

最終局面に強い部分を見ると、血統の特徴がしっかり子に受け継がれているのがわかるので、滅多なことがない限り気性面での不安要素はないでしょう。

【特徴その②】芝のレースに強い

モーリス産駒は、母方の血統に関係なくダートよりも芝のレースに強いという特徴があります。

過去3年間の競争成績を元に、芝のレースとダートのレースの結果をまとめてみました。

芝のレース結果

年度 出走回数 勝利数 1着 2着 3着 着外 3連対率
累計 1477回 168勝 168回 128回 126回 1055回 29%
2022 691回 77勝 77回 51回 52回 511回 26%
2021 573回 63勝 63回 43回 57回 410回 28%
2020 213回 28勝 28回 34回 17回 134回 37%

ダートのレース結果

年度 出走回数 勝利数 1着 2着 3着 着外 3連対率
累計 630回 63勝 63回 43回 36回 487回 10%
2022 336回 33勝 33回 20回 15回 247回 19%
2021 247回 27勝 27回 19回 17回 184回 25%
2020 47回 3勝 3回 4回 4回 35回 23%

初年度の芝のレースの3連対率は3分の1以上。

2022年の結果でみても4回に1回は馬券に絡む、かなり良い記録を残せている反面、2022年のダートレースの3連対率はワースト記録。

血統的に見てもダート適性の強さは感じられませんし、芝のレースに比べて出走回数が少ない中での3連対率の低さから「苦手」が濃厚でしょう。

もちろん、デビューから芝を走らせることが多くそもそもダートデビューが少ない産駒ではありますが、ダートのモーリス産駒は切り。

芝のレースなら、抑えには入れておくのが良いでしょう。

【特徴その③】1800m〜2200mで力を発揮!

モーリス産駒の距離適性はどこなのか。

芝のレースとダートのレースに分けて、スプリント(1200m〜1400m)・マイル(1600m〜1800m)・クラシック(2000m〜2200m)・ステイヤー(2400〜)、それぞれの競走結果を元に調査しました。

芝のレースの結果がこちら。

年度 〜1400m 1600〜1800m 2000〜2200m 2400m〜
1着 2着 3着 着外 三連対率 1着 2着 3着 着外 三連対率 1着 2着 3着 着外 三連対率 1着 2着 3着 着外 三連対率
累計 40回 34回 26回 308回 24% 68回 59回 58回 468回 28% 44回 29回 37回 207回 34% 6回 2回 1回 23回 28%
2022 19回 14回 9回 142回 23% 29回 22回 26回 220回 25% 15回 10回 13回 86回 30% 4回 1回 0回 14回 26%
2021 15回 13回 11回 120回 24% 25回 19回 22回 184回 26% 21回 10回 23回 97回 45% 2回 1回 1回 9回 30%
2020 6回 7回 6回 46回 29% 14回 18回 10回 64回 39% 8回 9回 1回 24回 42% 0回 0回 0回 0回 0%

続いて、ダートレースの結果です。

年度 〜1400m 1600〜1800m 2000〜2200m 2400m〜
1着 2着 3着 着外 三連対率 1着 2着 3着 着外 三連対率 1着 2着 3着 着外 三連対率 1着 2着 3着 着外 三連対率
累計 36回 19回 18回 236回 23% 23回 19回 14回 200回 21% 1回 2回 2回 24回 17% 1回 0回 0回 7回 14%
2022 17回 8回 6回 124回 20% 12回 8回 6回 102回 24% 1回 1回 1回 17回 15% 1回 0回 0回 4回 20%
2021 16回 7回 10回 93回 26% 11回 11回 6回 81回 25% 0回 1回 1回 7回 22% 0回 0回 0回 3回 0%
2020 3回 4回 2回 19回 32% 0回 0回 2回 17回 10% 0回 0回 0回 0回 0% 0回 0回 0回 0回 0%

1800mまでの結果で見ると、芝、ダート共にそこまで大きな差はなく、ダートの苦手感もあまり感じられない優秀な結果を残していますが、距離が2000mを超えてくると芝のレースが圧倒的。

その差は歴然です。

距離適性の部分で意外だったのは、モーリスの血よりも父父のスクリーンヒーローや、グラスワンダーが得意とするクラシックからステイヤー路線の活躍が見込めること。

条件戦なら人気過多にもなりにくいですし、モーリス産駒の特徴を把握していなければ見逃してしまう、とても貴重な情報になりました。

スプリント・マイルなら「抑え」で一点。

クラシック・ステイヤーなら芝のレースのみ勝負する。が好ましい買い方です。

【特徴その④】荒れた馬場は得意な傾向にあり

馬場には『良』『稍重』『重』『不良』の4種類の状態があります。

『重』『不良』の場合、馬場の水分量が増えるため良馬場よりもよりパワーとスタミナが要求されます。

では、モーリス産駒は馬場状況に対してどんな得意・不得意があるのか?

芝とダートの『重』『不良』の成績をまとめてみました。

芝のレース結果(重・不良)

年度 出走回数 勝利数 1着 2着 3着 着外 3連対率
累計 101回 8勝 8回 10回 9回 74回 27%
2022 39回 3勝 3回 3回 6回 27回 31%
2021 44回 4勝 4回 3回 2回 35回 20%
2020 18回 1勝 1回 4回 1回 12回 33%

ダートのレース結果(重・不良)

年度 出走回数 勝利数 1着 2着 3着 着外 3連対率
累計 111回 13勝 13回 7回 7回 84回 24%
2022 56回 7勝 7回 1回 3回 45回 20%
2021 51回 6勝 6回 5回 3回 37回 27%
2020 4回 0勝 0回 1回 1回 2回 50%

良馬場に比べると数は多くないものの、芝・ダート共に『重』『不良』馬場での3連対率は高め。

先述したモーリス産駒の「スタミナがある」という特徴も踏まえれば当然の結果かもしれません。

モーリス産駒が『重』『不良』馬場のレースに出走していた場合は抑えておきましょう。

【特徴その⑤】モーリス産駒は晩成型?早熟型?

2016年の12月に出走した香港Cを最後に競走馬を引退したモーリスは翌年の2017年から種牡馬入り。

初仔は2018年の「アドマイヤテンバの2018」が初仔となるため、まだまだ産駒としての歴史も浅く、モーリス産駒全体で見てもまだ早熟型か晩成型かは判断できないのが現状。

しかし、冒頭でご紹介したジェラルディーナやジャックドールは3歳の頃はもちろん、4歳になって以降も勝利を重ねています。そのため、巷では「モーリス産駒は晩成型」といった声も多く挙がっています。

今後の活躍にも期待しつつ、各馬引退までの動きも見ながら判断していこうと思います。

【特徴その⑥】切れ味抜群!溜めて最後に伸びるタイプ

主にマイル〜中距離を得意とするモーリス産駒ですが、主に先行・差しを得意とする馬が多く、スタミナとパワーを活かして最後に差し切る競馬を得意としています。

モーリスの母、メジロフランシスの産駒は途中で競馬を止めたりする等いまひとつ勝負根性に欠けているのが特徴でした。

そこにゴールまでしっかり伸びる粘り強さ、他の馬に並ばれてもそこから更に伸びることができる勝負根性を買われたスクリーンヒーローが選ばれ、結果的に生まれたのがモーリス。

モーリス自身スタートがあまり得意ではない馬ではありましたが、交配時の思惑通りその出遅れもカバーできる脚を持っており、産駒にも色濃く反映されている印象を受けます。

【特徴その⑦】牝馬よりも牡馬に期待

牡馬の勝率が最も高いのはドレフォン産駒ですが、そのドレフォン産駒に次いで勝率が高いのがモーリス産駒。

モーリス産駒ノースブリッジ

重賞を次々と制覇しているジャックドールをはじめ、ピクシーナイトやラーグルフといった牡馬が筆頭しています。

さらに、1月22日に開催されたAJCC(G2)ではモーリス産駒の牡馬ノースブリッジが自身5勝目を挙げるなど目覚ましい活躍を見せています。

モーリス産駒ジェラルディーナ

牡馬ほど目立っているわけではありませんが、エリザベス女王杯を勝利後に有馬記念で3着に入線したジェラルディーナをはじめ、牝馬もコツコツと勝利を重ねています。

とはいえ、話が行ったり来たりで申し分ないのですが、牡馬の方が3着入線率は高いため発走距離と交えつつ、距離適性に当てはまるモーリス産駒の牡馬は必ずチェックしておきましょう。

【特徴その⑧】特別レースでの勝率は期待値高

モーリス産駒の2020年から2022年までのレース別勝率をまとめてみました。

中央競馬

年度 重賞 特別 平場
出走 勝利 勝率 出走 勝利 勝率 出走 勝利 勝率
累計 103回 10回 10% 295回 44回 15% 1714回 178回 10%
2022 48回 6回 12% 194回 30回 15% 790回 75回 9%
2021 46回 4回 9% 88回 12回 14% 686回 74回 11%
2020 9回 0回 0% 13回 2回 15% 238回 29回 12%

地方競馬

年度 重賞 特別 平場
出走 勝利 勝率 出走 勝利 勝率 出走 勝利 勝率
累計 8回 0回 0% 173回 21回 12% 945回 142回 15%
2022 6回 0回 0% 145回 19回 13% 648回 96回 15%
2021 0回 0回 0% 27回 2回 7% 274回 42回 15%
2020 2回 0回 02% 1回 0回 0% 23回 4回 17%

中央競馬と地方競馬の合計

年度 重賞 特別 平場
出走 勝利 勝率 出走 勝利 勝率 出走 勝利 勝率
累計 111回 10回 9% 468回 65回 14% 2659回 320回 12%
2022 54回 6回 11% 339回 49回 14% 1438回 171回 12%
2021 46回 4回 9% 115回 14回 12% 960回 116回 12%
2020 11回 0回 0% 14回 2回 14% 261回 33回 13%

中央競馬では特別レースの勝率が最も高く、とくに2020年・2022年の勝率は15%と高水準。

地方競馬では平場のレースの勝率が最も高くなっています。

先述したように、モーリス産駒自体の歴史は浅いためまだまだデータとしては不十分。

2023年も引き続きデータを集めていく予定ですので、今後の更新をお待ち下さい。

モーリス産駒の特徴まとめ

今回ご紹介したモーリス産駒の歴史は浅いものの、有馬記念を勝利イクイノックスや京成杯を制したソールオリエンスをはじめとしたキタサンブラック産駒などと同じく、これからの競馬界を引っ張っていく可能性が高いでしょう。

とくに、マイル〜2,000mにかけては必ず押さえておきたいと言っていいほど優秀な成績を残しているため、本記事でご紹介したモーリス産駒の特徴を押さえ、自身の予想に活かしましょう。

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