キズナ産駒の特徴を完全網羅!得意距離やコース・レース別成績を調査
どうも。福岡です。
今回は、2022年・2023年と安田記念を連覇したソングラインをはじめ、実力馬を輩出し種付け料が高騰している『キズナ産駒』について詳しく触れていきたいと思います。
本記事で記載している内容がこちら。
新馬戦はもちろん、注目度の高い重賞レースでも度々目にすることが増えたキズナ産駒の特徴を押さえ、自身のレース予想に役立ててみてください。
1968年11月1日生まれ。慶應義塾大学卒業。
某スポーツ新聞の競馬面を16年担当。その後、独立してフリーのライターとして活動中。競馬だけではなく、競艇・競輪関連の記事やコラムを執筆する。
競馬歴27年・競艇歴30年・競輪歴25年。趣味は海外旅行。年間10回以上は海外へ。
競艇予想サイト解体新書では全体の監修・コラムの執筆を担当。
著書『解体新書〜競馬・競艇・競輪を極めた男の13の法則〜』を出版予定。
キズナの通算成績や勝鞍について
まずは、キズナがどんな馬だったのか。
言わずと知れた名馬のため改めて説明する必要は無いかもしれませんが、後々記載する得意条件等にリンクする部分もあるかもしれないため、詳しく解説していきます。
キズナの血統
ディープインパクト 2002 鹿毛 Halo系 |
サンデーサイレンス(米) 1986 青鹿毛 |
Halo 1969 黒鹿毛 |
Wishing Well 1975 鹿毛 |
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ウインドインハーヘア(愛) 1991 鹿毛 |
Alzao 1980 鹿毛 |
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Burghclere 1977 鹿毛 |
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キャットクイル(加) 1990 鹿毛 |
Storm Cat(米) 1983 黒鹿毛 |
Storm Bird 1978 鹿毛 |
Terlingua 1976 栗毛 |
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Pacific Princess 1973 鹿毛 |
Damascus 1964 鹿毛 |
|
Fiji 1960 栗毛 |
- 戦績:14戦7勝
- 獲得賞金:4億7,639万円
- 調教師:佐々木晶(栗東)
- 馬主:前田晋二
- セリ取引価格:-
父は説明不要の世界的名馬で、種牡馬としても2022年まで11年連続のリーディングサイアーとなっているディープインパクト。
父父サンデーサイレンスは通算成績14戦9勝、連対率100%を記録し、「日本競馬界の血統図を塗り替えた名種牡馬」と評されています。
一方で、母のキャットクイルは競走馬としての勝利は無し。
母父のStormCatは種牡馬として2歳リーディングサイアーを7回獲得。種付け料約6000万円という高額な値段で取引され日本でも話題を集めました。
キズナのレース成績・受賞歴
キズナの主な勝鞍がこちら。
- 東京優駿(G1)
- 京都新聞杯(G2)
- 産経大阪杯(G2)
- ニエル賞(G2)
- 毎日杯(G3)
東日本大震災の復興を願って「キズナ」という名前がつけられ、ディープインパクトの血統を受け継いでいることもあり多くのファンから期待される存在であったキズナ。
2012年6月にデビュー戦で勝利を挙げると、2戦目の黄花賞でも勝利し2連勝を飾りました。
3歳時には日本競馬の祭典として知られる日本ダービー(G1)を制覇し、重賞レースで4連勝を飾って2013年のJRA最優秀3歳牡馬を受賞。
しかし、その後は早熟型の競走馬だったこともあり重賞レースでの勝利は無く、2015年の天皇賞・春(G1)を最後に屈腱炎を発症したことも重なって引退を余儀なくされました。
引退後は種牡馬となり多数の活躍馬を送り出しています。
キズナ産駒の特徴
ここからが本番。
今後の予想に役立つキズナ産駒の押さえておきたい特徴を1つずつ、詳しく解説していきます。
【特徴その①】芝・ダート共に安定した成績
ドレフォン産駒の2019年〜2023年7月現在までの芝・ダートの入線率を見ていきましょう。
《芝のレース結果》
年度 | 出走回数 | 勝利数 | 1着 | 2着 | 3着 | 着外 | 3連対率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
累計 | 2797回 | 277勝 | 277回 | 253回 | 255回 | 2012回 | 28% |
2023 | 420回 | 44勝 | 44回 | 40回 | 44回 | 292回 | 30% |
2022 | 775回 | 74勝 | 74回 | 68回 | 69回 | 564回 | 27% |
2021 | 681回 | 62勝 | 62回 | 58回 | 68回 | 493回 | 28% |
2020 | 660回 | 71勝 | 71回 | 63回 | 53回 | 473回 | 28% |
2019 | 261回 | 26勝 | 26回 | 24回 | 21回 | 190回 | 27% |
《ダートのレース結果》
年度 | 出走回数 | 勝利数 | 1着 | 2着 | 3着 | 着外 | 3連対率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
累計 | 1728回 | 183勝 | 183回 | 151回 | 150回 | 1298回 | 28% |
2023 | 272回 | 27勝 | 27回 | 24回 | 19回 | 202回 | 26% |
2022 | 492回 | 53勝 | 53回 | 37回 | 49回 | 353回 | 28% |
2021 | 567回 | 56勝 | 56回 | 48回 | 49回 | 414回 | 27% |
2020 | 389回 | 40勝 | 40回 | 36回 | 26回 | 287回 | 26% |
2019 | 62回 | 7勝 | 7回 | 6回 | 7回 | 42回 | 32% |
キズナ産駒が初めて出走したのは2019年6月の2歳新馬戦から。
キズナ自身が芝を主戦とした競走馬だったこともあり、芝での出走経験しかありませんが、地方競馬も合わせるとダートでの出走数も全体の4割近くを占めています。
成績を見ても芝・ダート共に毎年3割近い3連対率を記録しており、特にどちらかを苦手としていることは無い印象。
また、平場・受賞などクラスを問わず成績、回収率が安定しており、父ディープインパクトと似て早い時期から活躍する馬が多いこともキズナ産駒の特徴と言えます。
種付け頭数も年々増えているので、今後も大物を誕生させる可能性は高いでしょう。
【特徴その②】芝は適正距離が広くオールマイティー
続いて、芝の距離別成績を見ていきます。
年度 | 〜1400m | 〜1800m | 〜2200m | 〜2600m | ||||||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1着 | 2着 | 3着 | 着外 | 三連対率 | 1着 | 2着 | 3着 | 着外 | 三連対率 | 1着 | 2着 | 3着 | 着外 | 三連対率 | 1着 | 2着 | 3着 | 着外 | 三連対率 | |
累計 | 62回 | 54回 | 79回 | 567回 | 26% | 115回 | 111回 | 88回 | 776回 | 29% | 83回 | 68回 | 73回 | 554回 | 29% | 15回 | 17回 | 14回 | 105回 | 30% |
2023 | 9回 | 4回 | 12回 | 89回 | 22% | 17回 | 20回 | 15回 | 93回 | 36% | 13回 | 9回 | 12回 | 89回 | 28% | 5回 | 6回 | 5回 | 16回 | 50% |
2022 | 18回 | 18回 | 22回 | 184回 | 24% | 27回 | 24回 | 19回 | 204回 | 26% | 23回 | 19回 | 23回 | 149回 | 30% | 5回 | 6回 | 4回 | 25回 | 38% |
2021 | 12回 | 10回 | 21回 | 119回 | 27% | 27回 | 28回 | 25回 | 199回 | 29% | 21回 | 16回 | 19回 | 135回 | 29% | 1回 | 3回 | 3回 | 39回 | 15% |
2020 | 16回 | 15回 | 17回 | 124回 | 28% | 30回 | 30回 | 19回 | 179回 | 31% | 21回 | 16回 | 15回 | 143回 | 27% | 4回 | 2回 | 2回 | 25回 | 24% |
2019 | 7回 | 7回 | 7回 | 51回 | 29% | 14回 | 9回 | 10回 | 101回 | 25% | 5回 | 8回 | 4回 | 38回 | 31% | 0回 | 0回 | 0回 | 0回 | 0% |
キズナ産駒初の重賞制覇馬でスプリント3勝のビアンフェや阪神大賞典(G2)1着・天皇賞・春(G1)で2着となったディープボンドなど産駒の距離適性は広いのが特徴的。
牡馬は1200m~1800mの成績が良く、特に1600m~1800mでは2023年の三連対率が33%と好成績を残しています。重賞では右回り8勝に対して左回り1勝と右回りを得意としています。
牝馬は1600m~2000mの成績が良く、1400m以下は新馬戦や未勝利戦などの下級条件で好走しています。重賞ではG1・3勝のソングラインを筆頭に近年は牝馬の活躍が目立っています。
ちなみに、ソングラインが制覇したG1すべてが左回りとなっていることも覚えておくと今後の予想に役立つでしょう。
【特徴その③】芝と同様にダートも万能型が多い
ダートの距離別成績がこちら。
※地方競馬と中央競馬での成績を足した数値となります
年度 | 1000m〜1400m | 〜1800m | 〜2200m | 〜2600m | ||||||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1着 | 2着 | 3着 | 着外 | 三連対率 | 1着 | 2着 | 3着 | 着外 | 三連対率 | 1着 | 2着 | 3着 | 着外 | 三連対率 | 1着 | 2着 | 3着 | 着外 | 三連対率 | |
累計 | 338回 | 277回 | 252回 | 1599回 | 35% | 265回 | 207回 | 185回 | 1387回 | 32% | 35回 | 34回 | 39回 | 199回 | 35% | 4回 | 3回 | 0回 | 16回 | 30% |
2023 | 51回 | 51回 | 45回 | 261回 | 36% | 78回 | 54回 | 39回 | 304回 | 36% | 7回 | 12回 | 7回 | 51回 | 34% | 2回 | 2回 | 0回 | 3回 | 57% |
2022 | 98回 | 81回 | 73回 | 546回 | 32% | 87回 | 58回 | 61回 | 471回 | 30% | 15回 | 9回 | 16回 | 61回 | 40% | 0回 | 0回 | 0回 | 2回 | 0% |
2021 | 101回 | 81回 | 91回 | 518回 | 35% | 62回 | 53回 | 53回 | 378回 | 31% | 8回 | 13回 | 11回 | 54回 | 37% | 2回 | 1回 | 4回 | 7回 | 50% |
2020 | 86回 | 60回 | 41回 | 250回 | 43% | 51回 | 37回 | 26回 | 200回 | 36% | 5回 | 4回 | 5回 | 30回 | 32% | 0回 | 0回 | 0回 | 4回 | 0% |
2019 | 2回 | 4回 | 2回 | 24回 | 40% | 6回 | 5回 | 6回 | 34回 | 33% | 0回 | 0回 | 0回 | 0回 | 0% | 0回 | 0回 | 0回 | 0回 | 0% |
表を見てもらっても分かる通り、3連対率は常に30%を超える高い数値を記録しています。
牡馬では徐々に上のクラスで活躍する産駒が増えてきており、特に1600m以上の成績が良いものの全体的に距離適性があるといえるでしょう。
牝馬は下級条件では短距離も走っていますが、2勝クラス以上になると成績が落ちるので、狙うのであれば1800m前後のレースがオススメです。
【特徴その④】馬場状態別成績
芝とダートコースの良馬場、稍重、重馬場、不良馬場での産駒成績を見ていきます。
《芝コース良・稍重》
年度 | 出走回数 | 勝利数 | 1着 | 2着 | 3着 | 着外 | 3連対率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
累計 | 2547回 | 250勝 | 250回 | 237回 | 233回 | 1827回 | 28% |
2023 | 360回 | 39勝 | 39回 | 37回 | 40回 | 244回 | 32% |
2022 | 744回 | 73勝 | 73回 | 66回 | 68回 | 537回 | 28% |
2021 | 624回 | 54勝 | 54回 | 54回 | 59回 | 457回 | 27% |
2020 | 591回 | 61勝 | 61回 | 59回 | 50回 | 421回 | 29% |
2019 | 228回 | 23勝 | 23回 | 21回 | 16回 | 168回 | 26% |
《芝コース重・不良》
年度 | 出走回数 | 勝利数 | 1着 | 2着 | 3着 | 着外 | 3連対率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
累計 | 250回 | 27勝 | 27回 | 16回 | 22回 | 185回 | 26% |
2023 | 60回 | 5勝 | 5回 | 3回 | 4回 | 48回 | 20% |
2022 | 31回 | 1勝 | 1回 | 2回 | 1回 | 27回 | 13% |
2021 | 57回 | 8勝 | 8回 | 4回 | 9回 | 36回 | 37% |
2020 | 69回 | 10勝 | 10回 | 4回 | 3回 | 52回 | 25% |
2019 | 33回 | 3勝 | 3回 | 3回 | 5回 | 22回 | 33% |
《ダートコース良・稍重》※地方競馬と中央競馬での成績を足した数値となります
年度 | 出走回数 | 勝利数 | 1着 | 2着 | 3着 | 着外 | 3連対率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
累計 | 3539回 | 472勝 | 472回 | 377回 | 354回 | 2336回 | 34% |
2023 | 680回 | 89勝 | 89回 | 85回 | 59回 | 447回 | 34% |
2022 | 838回 | 157勝 | 157回 | 117回 | 117回 | 447回 | 47% |
2021 | 1000回 | 120勝 | 120回 | 100回 | 114回 | 666回 | 33% |
2020 | 603回 | 100勝 | 100回 | 73回 | 58回 | 372回 | 38% |
2019 | 59回 | 6勝 | 6回 | 4回 | 6回 | 43回 | 27% |
《ダートコース重・不良》※地方競馬と中央競馬での成績を足した数値となります
年度 | 出走回数 | 勝利数 | 1着 | 2着 | 3着 | 着外 | 3連対率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
累計 | 1306回 | 170勝 | 170回 | 148回 | 126回 | 862回 | 34% |
2023 | 278回 | 40勝 | 40回 | 34回 | 32回 | 172回 | 38% |
2022 | 379回 | 43勝 | 43回 | 31回 | 33回 | 272回 | 28% |
2021 | 439回 | 53勝 | 53回 | 48回 | 47回 | 291回 | 34% |
2020 | 198回 | 42勝 | 42回 | 30回 | 14回 | 112回 | 43% |
2019 | 24回 | 2勝 | 2回 | 5回 | 2回 | 15回 | 38% |
基本的にキズナ産駒は馬場状態に関係なく芝・ダート共に安定した成績を残しています。
芝の成績を性別で見ると、牡馬は馬場状態が良いほど成績が安定し、ファルコンSのビアンフェが大敗していたように、重・不良馬場はやや苦手にしている印象。
逆に牝馬は、馬場状態が悪くても好走していて、紫苑Sを勝っているマルターズディオサのように人気馬であればレベルの高いレースでも十分狙っていいでしょう。
ダートでは中央・地方共に馬場状態に左右されず、3連対率30%超えを連発しています。
特に京都・阪神競馬場ダートコースの相性が良く、これらの競馬場でキズナ産駒が出走する際は、本命馬として馬券の軸にするといいでしょう。
キズナ産駒の特徴まとめ
改めて、キズナ産駒の特徴をまとめてみました。
- 芝・ダート共に安定した成績
- 芝・牡馬は1600m~1800mが狙い目
- 芝・牝馬は1600m~2000mが狙い目
- ダートは適正距離が広く万能型が多い
- 馬場状態に左右されない馬が多い
- 京都・阪神競馬場のダートコースに出走する際は注目
あくまでも上記のデータはほんの一部でしかありませんが、これを知っているか・知らないかでは全然違うはず。
是非これらの特徴を参考にしてみてください。
キズナ産駒の主な活躍馬
キズナ産駒として重賞レースで勝利を挙げている馬やこれからの活躍が楽しみな馬がこちら。
ソングライン
キズナ 2010 青鹿毛 Halo系 |
ディープインパクト 2002 鹿毛 |
サンデーサイレンス(米) 1986 青鹿毛 |
ウインドインハーヘア(愛) 1991 鹿毛 |
||
キャットクイル(加) 1990 鹿毛 |
Storm Cat(米) 1983 黒鹿毛 |
|
Pacific Princess 1973 鹿毛 |
||
ルミナスパレード 2011 黒鹿毛 |
シンボリクリスエス 1999 黒鹿毛 |
Kris S. 1977 黒鹿毛 |
Tee Kay 1991 黒鹿毛 |
||
ルミナスポイント 2003 青鹿毛 |
アグネスタキオン 1998 栗毛 |
|
ソニンク(英) 1996 黒鹿毛 |
- 戦績:15戦7勝
- 獲得賞金:6億6,130万円
- 調教師:林徹(美浦)
- 馬主:ノーザンファーム
- セリ取引価格:-
- 主な勝鞍:2023年安田記念(G1)
2020年6月にデビューしたソングライン。
デビュー戦は2着に敗れるも2戦目で初勝利を飾ると、その後の重賞レースで好走を連発。
2023年に入っても成績は安定しており、2年連続安田記念(G1)制覇に加えてヴィクトリアマイル(G1)も制覇しています。
今後は自身初の1800m戦である10月の毎日王冠(G2)に出走したあと、アメリカで行われるブリーダーズカップに遠征予定。
海外でも力を発揮できるのか。注目しておきましょう!
ディープボンド
キズナ 2010 青鹿毛 Halo系 |
ディープインパクト 2002 鹿毛 |
サンデーサイレンス(米) 1986 青鹿毛 |
ウインドインハーヘア(愛) 1991 鹿毛 |
||
キャットクイル(加) 1990 鹿毛 |
Storm Cat(米) 1983 黒鹿毛 |
|
Pacific Princess 1973 鹿毛 |
||
ゼフィランサス 2008 青毛 |
キングヘイロー 1995 鹿毛 |
ダンシングブレーブ(米) 1983 鹿毛 |
グッバイヘイロー(米) 1985 栗毛 |
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モガミヒメ 1992 黒鹿毛 |
カコイーシーズ(米) 1986 鹿毛 |
|
モガミポイント 1985 鹿毛 |
- 戦績:23戦5勝
- 獲得賞金:6億5,854万円
- 調教師:大久保龍 (栗東)
- 馬主:新冠町
- セリ取引価格:1,782万円(2018年北海道セレクションセール)
- 主な勝鞍:2021年阪神大賞典(G2)
初年度産駒である6歳馬のディープボンド。
競馬ファンからは「ズブい」と言われている通り、レース以外では温厚でおっとりとした姿がよく見られています。
競走馬としてはスタートと二の足の速さを武器にしており、好位置を確保しつつ勝負どころでロングスパートを掛けるのが基本戦法。
重賞初制覇は3歳時の京都新聞杯(G2)。その後も2年連続で阪神大賞典(G2)を制覇しています。
ですがG1レースでは未だに勝利がなく、特に天皇賞・春ではジャスティンパレスやタイトルホルダーに敗れて3年連続の2着と悔しい結果に。
次走は未定ですが6歳という馬齢を考えると、そこまで多くのレースには出走できないですが秋以降のG1初制覇を楽しみにしておきましょう。
ホウオウプロサンゲ
キズナ 2010 青鹿毛 Halo系 |
ディープインパクト 2002 鹿毛 |
サンデーサイレンス(米) 1986 青鹿毛 |
ウインドインハーヘア(愛) 1991 鹿毛 |
||
キャットクイル(加) 1990 鹿毛 |
Storm Cat(米) 1983 黒鹿毛 |
|
Pacific Princess 1973 鹿毛 |
||
セルキス(独) 2008 栗毛 |
Monsun 1990 黒鹿毛 |
Konigsstuhl 1976 青毛 |
Mosella 1985 鹿毛 |
||
Schwarzach 2000 栗毛 |
Grand Lodge 1991 栗毛 |
|
Schwarzmeer |
- 戦績:0戦0勝
- 獲得賞金:0円
- 調教師:矢作芳人(栗東)
- 馬主:小笹芳央
- セリ取引価格:4億5,1000万円(2021年セレクトセール)
- 主な勝鞍:-
2021年のセレクトセールにて4億5,1000万円と超高額で取引されたホウオウプロサンゲ。
調整が上手くいけば、7月30日の新潟競馬場でのデビューを視野に入れているようで、鞍上には坂井瑠星騎手を予定しています。
半兄に皐月賞・2着、日本ダービーや菊花賞で3着となっているヴェロックスがおり将来的にはクラシックレースへの出走も意識した調教をしているそう。
牡馬にG1レース制覇馬がいないキズナ産駒の注目の若手なので、今から目をつけておいて損はないでしょう。
なんJ(競馬スレ・掲示板)での評価・評判について
なんJとは、2ちゃんねる(現5ちゃんねる)で発足したなんでもジュピター実況版の名称。
様々な掲示板で色々なことについて話をしている→誰かしらがその板でリアルタイムの回答をする=なんjと呼ばれる様になってきています。
キズナ産駒に関するスレッドを見てみると、
- ソングライン強すぎ
- キズナ産駒は安定感あるよね
- そろそろ牡馬の大物が出そう
- キズナは間違いなく成功種牡馬
などといった、子供を含めキズナの血統を評価する声が多数投稿されていました。
中には「牝馬は強いけど牡馬は微妙」といったコメントもありましたが、ここ最近では上記で紹介したホウオウプロサンゲのような注目も若手が多く出走しているので、ここからの活躍に期待しておきましょう。
キズナ産駒のまとめ
年度 | 2016年 | 2017年 | 2018年 | 2019年 | 2020年 | 2021年 | 2022年 | 2023年 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
種付け料 | 250万 | 250万 | 350万 | 350万 | 600万 | 1000万 | 1200万 | 1200万 |
種付け頭数 | 269頭 | 212頭 | 152頭 | 164頭 | 242頭 | 195頭 | 170頭 | – |
現在キズナ産駒は安定感のある成績を残しているものの、爆発力のある牡馬の活躍馬がいない印象を受けます。
そこで注目してほしいのが上記の表で、2021年種付け料1000万円の質の高い馬が今年2023年にデビューしてくるという点。
キタサンブラック産駒のイクイノックスを兄に持つガルサブランカや皐月賞馬・ソールオリエンスを兄に持つフォティーゾなどがデビューを予定しています。
ですので、3年以内にキズナ産駒からのクラッシック3冠など大物誕生もあるかもしれませんね。
今回お伝えした産駒の情報や特徴をいち早く押さえ、自身の予想に活かすことができれば無駄な馬券代を省くことはもちろん、より効率的に稼ぐことができるので覚えておきましょう。
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