金沢競馬場のコース特徴やレース傾向を徹底分析!
瓦屋根式の大型ビジョンを構える「金沢競馬場」。
金沢競馬場には数々の上位レースを制覇した吉原寛人騎手が在籍しており、その名は多くの競馬ファンに知れ渡っています。
そんな金沢競馬場ですが、レース展開が読みにくいことで有名。
その原因を解決すべく、本記事では金沢競馬場の特徴を詳しく解説していきます。
金沢競馬場で開催される重賞戦や勝率が高い騎手なども紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。

1969年8月24日生まれ。早稲田大学卒業。
趣味で始めた競馬に魅了され、人工知能を駆使して競馬予想AIを開発。
過去20年間で120%を超える回収率を実現させている。
この結果がSNSでバズったことで、福岡からDMで届いた競馬予想サイト解体新書のオファーを承認。
競馬予想サイト解体新書のデータ収集、分析・記事の執筆を担当する。
競馬歴32年。趣味はドライブで、先日ランボルギーニを購入した。
目次
金沢競馬場の特徴について
まずは、金沢競馬場のコース詳細をご覧ください。
データ名 | 詳細 |
---|---|
回り | 右回りコース |
1周距離 | 1200m |
直線距離 | 286m(ゴールまで236m) |
幅員 | 20m |
高低差 | 平坦 |
フルゲート | 12頭 |
コーナー全てにポケットが設けられている珍しい競馬場。
距離によってはトリッキーなスタートのコースも存在します。
そのため、コース自体には大きな特徴はないものの、レース展開が大きく変わることで有名。
ここからは、そんな金沢競馬場で押さえておきたい特徴を詳しく解説していきます。
先行争いが激しくなりやすい
金沢競馬場でおこなわれるレースは、先行争いが激しくなる傾向があります。
つまり、先行争いをしたがる騎手が金沢競馬場には多い。
その背景として、金沢競馬場は逃げ馬が圧倒的に有利だからです。
スタート直後に内枠の先行馬が出てしまうと、平坦なコースである本会場だと簡単に逃げられてしまいます。
このリスクを抑えるために、内枠の先行馬が前に出たら他の馬も先行争いに参加する。
その結果、金沢競馬場のレースでは先行争いが激しくなるというわけです。
しかし、先行争いをしても最後まで走りきれるスタミナがないと、レース終盤で一気に抜かれてしまう。
これを避けるためにも、馬を上手に操れる騎手の手腕がかかっています。
そのため、金沢競馬場で予想する際は、駆け引きが上手な騎手が騎乗する馬を中心に選んでいくと良いでしょう。
単勝1番人気の勝率が圧倒的
金沢競馬場でおこなわれるレースでは、単勝1番人気の勝率が圧倒的です。
2021年の地方競馬の単勝1番人気勝率は、金沢競馬場は51,5%とのこと。
2回に1回は1番人気が先着する確率で、金沢競馬場で的中させるためには重要なファクターとなります。
また、金沢競馬場はレース展開も読み切らなければなりません。
出走馬の経験や脚質、枠順、騎手、差し馬など、さまざまな要素を踏まえた上で、1番人気の馬をメインとした予想をおこなってみましょう。
金沢競馬場所属の馬が弱い
金沢競馬場に所属する馬は、他の場馬と比べて弱い傾向があります。
弱い理由として、金沢競馬場のレース賞金が安いからです。
金沢のあるレースの賞金は30万に対して、園田の同じレースでは賞金50万円。
賞金が高いレースに強い馬が集まりやすいので、賞金が低い金沢競馬には強い馬があまり参加しません。
そこを逆手にとって、金沢競馬場で馬選びをおこなうなら他場馬を狙うのがベスト。
相対的に見て金沢競馬場所属の馬は弱いので、他場馬を狙ったほうが的中しやすいです。
このように、金沢競馬場で馬選びをする際は、他場馬は狙って予想すると良いでしょう。
金沢競馬場特徴まとめ
ここまで紹介してきた金沢競馬場の特徴を振り返っていきましょう。
- 先行争いが起きやすい
- 1番人気の勝率が5割を超えている
- 金沢競馬場所属の馬は弱い
金沢競馬場の特性から、先行争いが頻繁におこなわれます。
そのため、レース展開を正確に読み切ることが、重要な要素となるでしょう。
金沢競馬場で的中させるためにも、ここで紹介した特徴をしっかり押さえた上で予想してみてください。
金沢競馬場で開催されるコース毎の特徴
さまざまレースで激闘が繰り広げられる金沢競馬場。
そんな金沢競馬場には10個のダートコースが用意されています。
距離が変わると特徴が大きく変わるので、各コースの特徴をしっかりと押さえることが重要。
ということで、距離毎に金沢競馬場のコースを解説していきます!
金沢ダート900m
脚質 | 勝率 | 複勝率 |
---|---|---|
逃げ | 44% | 88% |
先行 | 10% | 41% |
差し | 0% | 11% |
追い込み | 0% | 0% |
第2ポケット地点からスタートする金沢ダート900m。
スタートしてから350の直線を一気に走り、第3・4コーナーへと差し掛かかっていきます。
900mしかないためスタート直後のストレートで差をつける必要があるコースで、逃げ・先行馬が圧倒的に有利です。
また、本コースは2歳戦のみでしか使用されないので、データが少なく予想しにくいのがネックでしょう。
金沢ダート1300m
ホームストレッチの真ん中付近からスタートする金沢1300m。
最初のコーナーまで150mしかなく、普通に考えれば内枠が有利なコースです。
しかし、金沢競馬場は先行争いが激しくなることで有名。
本コースで外枠の馬が先行争いに参加してきたら、内枠有利は全くなくなると考えて良いでしょう。
また、先行争いをして後半バテる馬も多いので、最後まで走りきれるペース配分も重要です。
とは言っても、単勝1番人気の勝率が5割を超えているので、堅い決着になりやすいコースと言えます。
金沢ダート1400m
脚質 | 勝率 | 複勝率 |
---|---|---|
逃げ | 34% | 65% |
先行 | 12% | 41% |
差し | 3% | 17% |
追い込み | 0% | 6% |
第4コーナー出口付近からスタートする金沢1400m。
そこから計4コーナーを回り、ホームストレッチ半ばでゴールするコースです。
内枠の馬が有利ですが、金沢競馬場は平坦なので後半勝負の馬にもチャンスはあります。
また、スタンダートなコースであることから、駆け引き要素が多く見られるコース。
そのため、単純な人気だけで予想してしまうと、思うように的中できないケースも。
本コースで予想する際は、逃げ馬や先行馬だけでなく、差し馬の存在を警戒しながら予想すると良いでしょう。
金沢ダート1500m
脚質 | 勝率 | 複勝率 |
---|---|---|
逃げ | 30% | 61% |
先行 | 13% | 40% |
差し | 3% | 20% |
追い込み | 1% | 8% |
第4コーナー奥ポケットからスタートする金沢1500m。
スタート後、約350mの直線を通過し、最初のコーナーに差し掛かります。
枠順・脚質問わずどの馬にもチャンスがあるコースなので、内枠で有利といった特性はありません。
本コースは金沢競馬場で最も使用されているので、過去の戦績データを元に予想をするのも一手。
過去データでは外枠が有利に働いていますが、差し馬が台頭する可能性を考慮して馬選びをおこないましょう。
金沢ダート1700m
脚質 | 勝率 | 複勝率 |
---|---|---|
逃げ | 29% | 54% |
先行 | 11% | 38% |
差し | 6% | 27% |
追い込み | 0% | 12% |
3コーナーのポケット奥からスタートする金沢1700m。
内枠の馬が有利ですが、出遅れは致命的。
スタートしてすぐに4コーナーに差し掛かるため、出遅れると上位へ食い込むことが難しくなります。
そのため、内枠の馬でもスタートが苦手であれば、上位に入ることは厳しいと考えても良いでしょう。
また、レース序盤に激しく先行争いを制しても、1700mを走りきれるスタミナも必要不可欠。
好スタートを切りポジション取りに勝ちながら、最後まで走れるスタミナを兼ね備えている馬に勝機があるコースです。
金沢ダート1900m
脚質 | 勝率 | 複勝率 |
---|---|---|
逃げ | 26% | 48% |
先行 | 14% | 42% |
差し | 8% | 33% |
追い込み | 1% | 15% |
向こう直線半ばからスタートし、そこから1周半する金沢1900m。
スタートしてから150mの直線しかないため、序盤のポジション争いが重要となります。
本コースはコーナーを6度回るため、内枠の馬が有利と言えるでしょう。
しかし、過去データでは枠順関係なく勝利しているので、コース有利の過信は禁物。
試行回数も少ないため、金沢1900mに出走する馬の能力や経験をもとに予想するのがベストです。
金沢ダート2100m
*白山大賞典の過去10年の成績を元に算出した人気別成績
単勝人気 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1番人気 | 5回 | 1回 | 1回 | 3回 | 50% | 60% | 70% |
2番人気 | 1回 | 6回 | 2回 | 1回 | 10% | 70% | 90% |
3番人気 | 1回 | 1回 | 3回 | 5回 | 10% | 20% | 50% |
4番人気 | 3回 | 1回 | 2回 | 4回 | 30% | 40% | 60% |
5番人気 | 0回 | 1回 | 2回 | 7回 | 0% | 10% | 30% |
6番人気以降 | 0回 | 0回 | 0回 | 62回 | 0% | 0% | 0% |
金沢2,100mは白山大賞典(Jpn3)と持ち回り開催であるJBCクラシック(Jpn1)でしか使用されません。
この2レースはレベルの高いJRA所属馬が出走してくるため、地方所属馬との実力差が大きくなりがち。
そのため、脚質や適正を見るよりもJRA所属馬を中心に馬券を組み立てる方が、勝率を高めることが出来るでしょう。
金沢競馬場で開催されるダートグレード競走【2025年】
ここからは、2025年に金沢開催されるダートグレード競走をご紹介します。
今回紹介するレースは以下の通り。
- 09月23日:白山大賞典(Jpn3)
白山大賞典の「予想をするにあたり押さえておきたいポイント」を見ていきましょう!
白山大賞典(Jpn3)
- コース:金沢ダート2100m
- 対象馬:サラ系3歳以上
- 最高配当(3連単):9973.8倍
- 最低配当(3連単):24.4倍
- 平均配当(3連単):1173.3倍
1997年に金沢唯一のダートグレード競走として設立された白山大賞典。
開催距離は2,100mと比較的長めで、中〜長距離で実績のある馬が多数出走してきます。
ただ、同時期に日本テレビ盃(Jpn2)やレディスプレリュード(Jpn2)が開催されるため、有力馬がこの2つのレースに流れてしまう傾向もあります。
そのため、メンバーのレベルはそこまで高いとは言えません。
しかし、2023年の勝ち馬であるウィルソンテソーロは同年のチャンピオンズカップ(G1)と東京大賞典(G1)で2着入線。
ダート重賞で19勝を挙げたスマートファルコンの初タイトルが白山大賞典だったりと、出世レースの傾向が強くなっています。
データを見てみると過去10年の勝ち馬は、いずれも中央所属馬。
それどころか1997年以降は地方所属馬で勝利した馬がいないほど、圧倒的に中央所属馬が強いレースとなっています。
そのため、脚質や適正関係なく中央所属馬を中心に買い目を組み立てることが、的中への1番の近道と言えるでしょう。
金沢競馬場で狙うべき勝率の高い騎手【2025年】
※金沢競馬場所属の騎手のみで作成したランキングになります
騎手名 | 出走回数 | 勝率 | 連対率 |
---|---|---|---|
中島 龍也 | 863回 | 20.5% | 37.1% |
栗原 大河 | 781回 | 15.4% | 28.8% |
吉田 晃浩 | 683回 | 15.4% | 28.1% |
松戸 政也 | 587回 | 11.1% | 20.6% |
米倉 知 | 402回 | 15.9% | 29.9% |
鈴木 太一 | 569回 | 7.9% | 16.5% |
青柳 正義 | 366回 | 11.5% | 23.8% |
柴田 勇真 | 558回 | 6.6% | 15.4% |
堀場 裕充 | 304回 | 11.5% | 24.3% |
葛山 晃平 | 450回 | 7.6% | 20.9% |
2024年シーズンの金沢競馬場で開催されたレースで最も勝率の高い金沢競馬所属騎手は・・・
「中島龍也騎手」となりました。
出走回数863回に対して勝率20.5%、連対率37.1%という成績。
ここからは、中島龍也騎手を含んだ金沢競馬場で勝率の高い騎手3名をピックアップして紹介します!
中島龍也
- 生年月日:1996年3月12日(29歳)
- デビュー年:2014年
- 勝利回数:963勝
- 通算獲得賞金:7億181万
2位の栗原大河騎手に50勝以上の差を付けて初のリーディングジョッキーに輝いた中島龍也騎手。
2014年のデビューイヤーには卓越した才能でNARグランプリ優秀新人賞と日本プロスポーツ大賞新人賞の2つの賞を受賞しています。
その後も活躍を続け、2023年には注目重賞「金沢ヤングチャンピオン」で勝利を収めるなど、第一線で活躍を続けています。
2025年も通算1,000勝達成に向けて活躍してくれること間違いなし。
中島騎手が乗る馬には注目しておきましょう!
栗原大河
- 生年月日:1998年3月20日(29歳)
- デビュー年:2015年
- 勝利回数:690勝
- 通算獲得賞金:5億3,493万
2022年から3年連続で金沢競馬リーディング2位となっている栗原大河騎手。
リーディング1位の中島龍也騎手とは同い年で、若くして金沢競馬を引っ張っている注目騎手の一人です。
金沢競馬の主要な重賞も複数制覇しており、今後も注目しておいて損はないでしょう!
吉田晃浩
- 生年月日:1981年10月27日(43歳)
- デビュー年:2001年
- 勝利回数:1,409勝
- 通算獲得賞金:7億6,870万
現在は廃場となっている上山競馬場でデビューした吉田騎手。
2007年に金沢競馬に移籍し、現在も活躍を続けています。
金沢競馬場に移籍後の活躍は目覚ましく、移籍後わずか2年でリーディング争いに加わるまでに成長。
2012年には初のリーディングジョッキーに輝いています。
2018年には通算1,000勝を達成し、金沢競馬所属騎手の中では平瀬城久騎手に次ぐ第2位の勝利数を積み重ねてきました。
40歳を過ぎても若手に引けを取らない成績を残しているので今後の活躍にも期待したいところです!
金沢競馬場へのアクセス方法
最後に、金沢競馬場へのアクセス方法をご紹介します。
- バス:JR金沢駅金沢港口より運行中(無料)
- 車:無料駐車場あり
最寄りの森本駅からは徒歩で50分程度かかります。
そのため、金沢競馬場に訪れる方法は「バス」か「車」がおすすめ。
バスの場合は、レース開催日とそれ以外の日で時刻表が異なるため、以下から確認しておきましょう。
また、車でアクセスする方は駐車できる台数に限りがあるので注意が必要です。

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